12月7日、日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会並びに表彰式が、国際交流館(東京都江東区青海)に於いて開催された。
栄えある2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーを授賞したのは「マツダ ロードスター」であった。「ホンダ S660」との激闘を繰り広げて得た栄誉は、まさに喜びの結果である。
既に速報として、Autoblog Japanでは受賞車の情報をリリース済みだが、その詳しい模様を取材したので紹介したい。

Related Gallery:Car of the year JAPAN 2015-2016

読者は既に周知のことかも知れないが、先ずはこの『日本カー・オブ・ザ・イヤー』とは何なのかを説明しよう。
日本カー・オブ・ザ・イヤー、英語名:Car Of The Year Japan。
その頭文字をとって、通称「COTY」(以下:COTY)と称される。

開催の目的は " 市販を前提として日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定し、そのクルマに日本カー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを与え、その開発・製造事業者を称えることにより、一層の性能・品質・安全の向上を促すと共に業界発展と地球環境保護、交通安全に寄与する " というものだ。


ここでのポイントは「市販を前提として日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定」というところにあると筆者は考える。
ユーザーが「実際に手にすることができる、現実社会でのクルマであること」これが、私たち含めユーザーが注目せざるを得ない大きな理由だろう。

選考規則は以下とされる。


【対象車】
1:対象車は、前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表または発売された全ての乗用車で、次の条件を満たしていること。(2015-2016COTYの対象車は2014年10月1日から2015年10月31日までとする)

1-1:継続的に生産・販売され、年間の販売台数が500台/年以上見込まれること。
1-2:選考委員にそのクルマを充分に理解する機会が与えられており、事前にテストドライブ、資料提供等が可能であること。
1-3:当年の12月下旬までに一般消費者が日本国内で購入出来ること。

2:対象車はさらに次の条件の少なくとも1項目を満たしていること。
2-1:新しいコンセプトに基づいて作られたクルマであること。
2-2:本質的に新しい機構を採用していること。
2-3:新しいボディ、あるいは新しいエンジン、ドライブトレイン、サスペンション機構等を採用していること。

3:対象車は基本的構造、あるいは新しいエンジン、あるいはボディスタイル等の同一性を主体とした車名によって区別する。
3-1:装備やグレードの相違による細分化は行わない。
3-2:基本的に同一のクルマで販売上の名称が異なる場合は、クルマの同一性に関して、その都度実行委員会で審議する。
3-3:従来のクルマから派生した小変更のみのクルマは対象車とならない。
※対象車は以上の条件に基づき、最終的に実行委員会が決定する。

【選考基準】
選考委員は対象車についてコンセプト、デザイン、性能、品質、安全性、環境負荷、コストパフォーマンス等を総合的に評価して選考する。

【選考方法】
第一次(ノミネート)選考、第二次(最終)選考の二段階に分けて行う。投票は記名で行い、選考結果とともに公表される。

次に、COTYで賞されるものには、以下がある

日本カー・オブ・ザ・イヤー
言わずと知れた、本年の最高得点獲得のベスト・カーだ。
但し、日本カー・オブ・ザ・イヤーに日本国産車が選出された場合、その年度については「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を設定するとのことだ。

10 BEST CAR
第一次選考の結果選出された10車種
(本年の「10 BEST CAR」はこちらの記事をご覧いただきたい)

部門賞
・イノベーション部門賞(環境、安全その他の革新技術を持つクルマ)
・エモーショナル部門賞(秀でたデザイン、ドライブフィールなどを持つクルマ)
・スモールモビリティ部門賞(軽自動車、将来的には超小型モビリティを含む)
こちらは、選考委員の総持ち点(10点×59名=590点)の3分の1以上(197点)得点したクルマの最上位が受賞するとのことだ。
同点の場合は高得点が多い方とし、最上位が197点未満の場合は受賞車なしとするという。

実行委員会特別賞
日本カー・オブ・ザ・イヤーとは別に、その年に特別なインパクトを与えた福祉車両、モビリティの発展に貢献した施策/イベント、業界に貢献した功労者などに特別賞を与えるとのことだ。


読者は、既に自分の中の「Car of the myself(自分の中で最高の一台)」があるだろう。
また、一年ごとの区切りとして「Car of the year for me(一年という期間のクルマの中で、自分の中の最高の一台)」もあるだろう。
私自身、クルマとは相棒であるからして、その考え方こそ自分の中の最高なのだと正直思うところもある。ただ「クルマを知り尽くした専門家から選び抜かれた審査員が、数ある魅力的なクルマの中から、その期間の最高の一台を選出し、また、特徴ある部位を認め評価し賞を授与する」というのも、それにも増して興味深い結果であることは、きっと読者も同じ気持ちだと確信している。


では、前置きはこれくらいにして早速当日の模様を紹介したい。
2015年〜2016年、2014年10月1日から2015年10月31日に日本国内で発売された乗用車で、栄えあるCOTY並びに他の賞を獲得したクルマは!?


2015-2016:日本カー・オブ・ザ・イヤー

マツダ 「ロードスター」




2015-2016:インポート・カー・オブ・ザ・イヤー

BMW 「2シリーズ アクティブ ツアラー / 2シリーズグラン ツアラー」



イノベーション部門賞

テスラ 「モデルS P85D」



■エモーショナル部門賞
該当なし



スモールモビリティ部門賞

スズキアルト / アルト ターボRS / アルト ラパン」



実行委員会特別賞

株式会社ヤナセ



トヨタ「MIRAI」



以上である。

発表後、審査員と立ち話をしたが、それぞれに、それぞれの考えを聞かせてくれた。
結果が出た後でもこうやって「クルマについて熱く語る」ということが、これからの日本のクルマの未来が熱いものであるということを肌で感じることができた。


各クルマの獲得得点並びにそれぞれの授賞理由は、公式Webサイトで確認できる。是非覗いてみてもらいたい。

クルマを知り尽くした審査員が、数ある魅力的なクルマの中からその期間の最高の一台を選出、また、特徴ある部位を認め評価した結果はいかがだっただろうか。
既に読者の心の中にある「Car of the myself(自分の中で最高の一台)」「Car of the year for me(本年のクルマの中で、自分の中の最高の一台)」と呼応した形となっただろうか。
それとも、全く予想しえなかったものだっただろうか。
そんな楽しみ方もまた、このCOTYの楽しみ方なのかもしれない。


ただ最後に伝えておきたい。
この世に生みだされる数々のクルマそれぞれに、それぞれの読者に呼応する「魅力」があることを。
読者にとって、読者が選んだクルマこそ「最高の相棒」であり、読者自身が評した「賞」であることを。

本年のCOTYの結果も、その相棒を選ぶ一助になり得れば、また、その出会いと共に素敵なカー・ライフを過ごしていただく始まりとなり得れば幸いである。

読者にとっての、Car of the myself。Car of the year for me。是非見つけ出して欲しい。


■日本カー・オブ・ザ・イヤー 公式サイト
http://www.jcoty.org