セバスチャン・ローブ・レーシング、来季もシトロエンでWTCCに参戦! エントリー増加も
シトロエン世界ラリー選手権(WRC)に注力するため、世界ツーリングカー選手権(WTCC)から2016年いっぱいで撤退するのではないかと言われている。そして来年、セバスチャン・ローブはプジョー・スポールからダカール・ラリーに参戦するため、シトロエン・チームを離脱することを既に発表済みだ。しかしこれは、ローブとシトロエンがWTCCシリーズから完全に離れてしまうという意味ではない。

ローブがオーナーを務めるセバスチャン・ローブ・レーシングは、プライベーター・ドライバーのメディ・ベナーニと来季も契約することを明らかにし、参戦車両を1台以上追加する可能性があると発表した。ローブ自身はここ2シーズン、シトロエンのファクトリー・チームからWTCCに出場しているが、セバスチャン・ローブ・レーシングからベナーニがもう1台のシトロエン「C-エリーゼ WTCC」でプライベート参戦し、マー・チンホワがドライブする4番目のワークス・エントリー車をサポートした。シトロエンは来季のワークス・エントリーを王者ホセ・マリア・ロペスとイヴァン・ミューラーの2台に減らすと発表しているので、減少分をローブのプライベート・チームが補うべく参戦台数を増やすということのようだ。そのシートに誰が座るかはまだ明かされていないが、チンホワとローブになる可能性も考えられる。

今季のWTCCは11月28日に最終戦を終え、ドライバーズ選手権はファクトリー・ドライバーのロペスが昨年に続きタイトルを獲得。4度の王者ミューラーが大きく離れて2位、ローブはその1ポイント差で3位、チンホワは4位と、シトロエン勢が1~4位を独占した。ベナーニはプライベーター・ドライバーの選手権であるヨコハマ・ドライバーズ・トロフィーで、ホンダ「シビック WTCC」をドライブするゼングー・モータースポーツ所属のノルベルト・ミケリスに僅差の2位で締めくくった。

ローブはご存じのとおり、WRCでシトロエンと共に世界チャンピオンを9度も獲得するなど、圧倒的な強さを誇っていた選手。セバスチャン・ローブ・レーシングからは、ローブや他のドライバーがシトロエン、アウディポルシェマクラーレンをドライブしてWTCCポルシェ・カレラカップ、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズFIA GTシリーズに参戦してきた。さらにローブはプジョーと組み、2013年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで新記録を樹立し優勝したこともある。2016年1月2日に始まるダカール・ラリーで、また新たな伝説を書き加えることになるのか、注目だ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー