アウディ、2016年のル・マン優勝を託した新型レースカー「R18」を発表
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負けたままでは引き下がれない、ということか。アウディは、先週末にミュンヘンで開催された「アウディ・スポーツ・フィナーレ」において新型「R18」を初公開し、来年のル・マン24時間レースおよびFIA世界耐久選手権(WEC)に臨むと発表した。この新しいLMP1クラスのマシンは、アウディ史上最もパワフルかつ燃料効率の高いレーシングカーとして開発され、再び優勝の栄冠を手にすべく徹底的に見直されている。

技術面に関する詳細は伏せられているが、アウディによればこの最新型R18(現在、「e-tron Quattro」の名は外されている)の進化した特長は「革新されたエアロダイナミクス」「次のステージを象徴する軽量構造」、そして「リチウムイオン・バッテリーと燃料効率を最適化したTDIエンジンを搭載する改良型のハイブリッド・システム」であるという。つまり先代型「R18 e-tron quattro」で使われていたフライホイール式ストレージ・システムを取り止めたということだ。だが、ライバルのポルシェやトヨタがガソリン燃料であるのに対し、アウディのディーゼル燃料に対するこだわりは続いている。これらの改良により、同社開発メンバーはこの最新モデルが、先代を凌ぐパフォーマンスを発揮すると自信を見せている。

2009年以降で、今年はアウディにとって最も辛いシーズンとなった。同じフォルクスワーゲン・グループに属するポルシェに、FIA世界耐久選手権のドライバーズ・タイトルマニュファクチャラーズ・タイトルの両方を奪われ、ル・マンの連勝も阻止された。昨シーズンはトヨタにタイトル奪取を許したので、これで2年連続の負け越しとなった。2000年以降にル・マンで破れたのは、2003年のベントレー、2009年のプジョーが優勝した年に続く3度目のことだ。

また、レースに掛かるコストの高騰を防ぐため、アウディとポルシェはグループ内で申し合わせ、WECとル・マンへのエントリーを昨年と同じ3台ではなく、2台に減らすことで同意した。アウディはまだドライバーを発表していないが、ポルシェは今年のル・マンで2位に入賞したティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレー、マーク・ウェバーの3名と、5位に入ったロマン・デュマ、ニール・ジャニ、マルク・リーブの3名を引き続き起用すると発表。ル・マン優勝トリオであるニコ・ヒュンケンベルグ(F1への参戦とバッティングするため)、ニック・タンディ、アール・バンバーは選外となった。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー