アウディ、米国で販売された3.0リッターV6ディーゼル・エンジンの不備を認め、ソフトウェアの改修計画を発表
アウディは、フォルクスワーゲン(VW)グループの3.0リッターV6ディーゼル「TDI」エンジン搭載車種を対象とした排出ガス制御装置のソフトウェア・アップデートを開発し、米国環境保護庁(EPA)とカリフォルニア大気資源委員会(CARB)から認証を取得し直すための手続きを行うと発表した。これらの規制当局が承認した場合、米国市場に投入された推定8万5,000台のアウディ、ポルシェ、VW製モデルに波及した排出ガス不正問題を幕引きすることが可能となる。しかし、新たな通知があるまでは対象車両の販売停止は引き続き延長されるという。

アウディはプレスリリースで、該当のV6エンジンに搭載されている3つの「排出ガス制御補助装置」について、当局への認証申請時に不備があったことを認めており、米国当局はこのうち1つの装置を"ディフィート・デバイス(無効化装置)"と見なしている。VWグループは、米国で販売された2009年モデルイヤー以降のアウディ「A6」A7」「A8」「Q5」「Q7」にこのエンジンを採用しており、さらにVW「トゥアレグ」ポルシェ「カイエン」にも搭載されていた。

EPAは11月2日(現地時間)、3.0リッターTDIエンジンに規定違反があり、その理由を同エンジンのソフトウェアに排出ガス試験をごまかすためのディフィート・デバイスが導入されていたと報告。当局は当初、2014~2016年モデルイヤーを不正対象車としていたが、最近になって米国で販売された2009~2016年モデルイヤーにまで対象車両を拡大すると発表している。

アウディは同プレスリリースで、不正問題の対策費用を約5,000万ユーロ程度(約65億円)と漠然と推定しているが、当局から罰金を科せられる可能性もある。EPAの広報担当者は「罰則やその他の改善措置に関する決定は、EPAと米国司法省が協力して開始した捜査で判断されることになる」と米自動車メディア『Automotive News』の取材に答えた。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー