フォルクスワーゲン、欧州で不正があった4気筒ディーゼル・エンジンの改修計画を発表
フォルクスワーゲン(VW)は、問題となっている排出ガス不正ソフトウェアを搭載していた1.6リッターと2.0リッターの直列4気筒「EA189」型ディーゼル・エンジンについて、ヨーロッパにおける改修計画を提出し、ドイツ連邦自動車交通局がこれを認めたと発表した。1.6リッター・エンジンについては、基準を満たすためにソフトウェアとハードウェアの両方にアップグレードが必要だが、2.0リッター・エンジンについてはソフトウェアのアップデートのみで済むという。VWによれば、ドイツ国内における第一弾のリコールは、2016年1月に開始する予定だそうだ。

1.6リッター「TDI」エンジンについては、「フロー・トランスフォーマー」と呼ばれるメッシュをエアフロメーターの前部に設置するという。これにより「前部から入る旋回する空気の流れが抑えられることで、エアフロメーターの計測精度が飛躍的に上がる」とVWは説明している。また、ソフトウェアのアップデートも行われ、これら全ての修理に要する時間は1時間以内だという。

2.0リッター・エンジンはソフトウェアのアップデートだけで済むそうだが、VWはどのような変更が行われるのか詳細については触れていない。インストールは30分ほどで完了するという。

VWの最終目標は、これらの改修で排出ガス規制に適合し、しかも燃費やパフォーマンスへの有害な影響がない状態にすることだ。しかしながら、今はまだ該当する全ての車種で改修後のテストが済んでいるわけではないため、この目標が達成できるかどうかはまだ確実ではないことをVWは認めている。また、1.2リッター3気筒ディーゼル・エンジンの改修についてはまだ計画が未提出であるが、VWは11月末までにソフトウェアのアップデートの用意ができるとしている。

誤解のないようにコメントすると、こうした改修はヨーロッパで販売されたVWのディーゼル・エンジンにのみ適用される。米国での改修には、VWが米国環境保護庁(EPA)カリフォルニア州大気資源局(CARB)から事前に承認を得る必要がある。しかし先ごろ、排出ガス不正問題の終結に向けた現在可能な第一歩として、VWはリコール計画をCARBに提出している。アウディもまた、EPAとCARBに同社の3.0リッターV6ディーゼル・エンジンについて、ソフトウェアのアップデート計画を提出することを約束している。詳細についてはプレスリリース(英語)をご覧いただきたい。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー