【ビデオ】映画『ミニミニ大作戦』の撮影に使われたランボルギーニ「ミウラ」が売り出し中
10月に、"究極のランボルギーニ「ミウラ」"が名古屋の希少車ディーラーで販売中という記事をお届けしたのをご記憶だろうか。1968年モデルのミウラをベースにカスタマイズされた「ミウラ イオタSVR」だ。しかし、今回ご紹介する1台はそれを凌ぐほどの素晴らしさで、知名度で言えば確実に上だろう。そのクルマとは、映画『ミニミニ大作戦』(原題:The Italian Job)のオープニング・シーンに登場した同じ1968年モデルの「ミウラ P400」。そのシーンでは2台のミウラ P400が使用されたが、このクルマが本当に映画の撮影に使われたとは確定できないとする人々がいる一方で、多くの事情通がそうに違いないと信じている。撮影で使われた後の経歴から見ても、映画に登場したクルマである可能性は十分に高い。

英国でクラシックカー・ディーラー「Cheshire Classic Cars」を経営するイアン・ティレル氏は、このミウラがパリに存在するという情報を昨年のクリスマスに入手した。その所有者はティレル氏を秘密の地下駐車場へ連れて行き、同車が実際に『ミニミニ大作戦』に登場したクルマかどうかを確かめるため、3時間の調査時間を与えたという。撮影終了後の1968年、映画の配給を行ったパラマウント・ピクチャーズ社はランボルギーニにこのクルマを返却したが、それ以降の足取りを知る人物は皆無だったので、やっかいな調査だった。その結果、このオレンジ色にペイントされたシャシー・ナンバー"3586"のミウラは、ランボルギーニからイタリアのディーラーに売却され、2005年にノルベット・フェレッティ氏が購入するまでに4人のオーナーに所有されていたことが判明。このフェレッティ氏は、高級ヨットの製造・販売を手がけるフェレッティ・グループの創設者の1人であるだけでなく、撮影終了後にミウラを買い取ったディーラーのご子息であるが、同氏自身も過去の所有者も誰一人としてこのことは知らなかった。

ティレル氏の言う根拠は次のようなものだ。まず、1968年に"Arancio"というオレンジ色のボディ・カラーを持つミウラ P400は3台しか製造されていないということ。さらに、白いレザー・シートを装備するものはこれだけであるという。つまり、映画と同じカラー・コンビネーションのミウラは、この"3586"以外にないというのだ。

英国の自動車雑誌『Octane』は今年の5月号で15ページの特集記事を組み、このミウラと映画に登場した車両が同一かどうかを検証しているが、確定には至っていない。別のクラシックカー・ブローカーが最近このミウラを売りに出しているが、やはり映画に登場したクルマだとは考えていないようだ。BBCの自動車情報番組『トップギア』は2004年、このムービーカーを「世界で最もクールなクルマ」と呼び、もし本物なら100万ポンド(約1億8,600万円)以上の価値があると紹介した。ティレル氏とそのパートナーのキース・アッシュワース氏はミウラを販売する意向で、価格は「POA」(価格応談)とのこと。平たく言えば、「大金を用意しろ」という意味だ。映画のオープニング・シーンのビデオを用意したので、是非ミウラの走りをご覧いただきたい。




By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー