ゼノス・カーズ、軽さにパワーも加えた新型「E10 R」を発表!
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ロータスの創設者コーリン・チャップマン氏の「加えるものは軽さだけ」という思想は、確かに素晴らしい。偉大とさえ言える。しかし、最高のパフォーマンスを求めるスピードに取り憑かれた者たちの多くは、遅かれ早かれ、パワーも加えたくなるものだ。そしてその期待に応えたのが、英国のゼノス・カーズが発表した新型モデル「E10 R」だ。

ゼノス・カーズという名前を訊いたことがある人は少ないだろう。というのも比較的新しく、まだ無名のメーカーだからだ。ロータスとケータハムの重役を歴任したアンサー・アリ氏とマーク・エドワード氏によって2013年に創設された同社は、独自の軽量スポーツカーを開発し、かつて在籍したメーカーを脅かす勢いを見せ始めている。その第1弾となった初代モデル(まだ現役)「E10」は、アルミ製バックボーンにカーボン・コンポジット製コクピットとスチール製セーフティ・セルを組み合わせたシャシー構造に、最高出力200hpのフォード製の2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、5速マニュアル・トランスミッションを介して後輪を駆動する。続く第2弾の「E10 S」は、同様のシャシーに250hpの2.0リッター直列4気筒ターボ「エコブースト」エンジンを搭載して進化を遂げた。そして今回の新型E10 Rでは、2.3リッターのエコブースト・エンジンが最高出力350hpと最大トルク46.4kgmを発生。乾燥重量はわずか700kgという驚くべきマシンとなった。

その結果、0-60mph(約96.6km/h)加速はジャスト3.0秒、最高速度は249km/hに達し、ルーフやフロントガラスを備えていないため、直にこのスピードが体感できる。これに合わせてブレーキシステムも見直され、サーキット走行向けの調整可能なサスペンションを装備。トランスミッションはショート・ストロークの6速マニュアルだ。前16インチ、後17インチのOZ製ホイールは、E10 Sのものより4本合計で10kgも軽くなり、より正確にコントロールが可能になったという。

英国での販売価格は(20%の税込みで)3万9,995ポンド(約740万円)と、E10(2万4,995ポンド: 約460万円)やE10 S(2万9,995ポンド: 約550万円)をかなり上回る。これはポルシェ「ボクスター」とほぼ同価格帯だ(国によって税制や仕様は異なるが)。ゼノスに比べれば、ボクスターの方が実用性は高い。だが、サーキットではより軽く、よりパワフルで、加速は2倍も速いゼノスが、タイヤ・スモークとダストの中にボクスターを置き去りにしてしまうだろう。

この価格をお値打ちだと思えるなら、4万3,995英ポンド(約810万円)の装備が追加された限定モデル「ドライブ・エディション」も検討してみよう。E10 Rは2016年1月に開催される「オートスポーツ・インターナショナル」で公開される予定だ。会場の英国バーミンガムに行けない人も、ギャラリーにご用意した写真でその精悍な姿をご覧いただきたい。公式サイトはこちら


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー