【LAオートショー2015】ボルボ、自動運転車向けの最新インテリアコンセプトを公開
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ボルボLAオートショーで発表した「コンセプト26」は、その省略されたビジュアルで、ある意味大きな驚きをもたらした。そのスタイリングが衝撃的だったわけではない。そもそも完全なクルマという形にすらなっていなかったのだ。

一般的なアメリカ人ドライバーの平均的な通勤時間から名付けられたというこのコンセプト26は、"インテリア・デザインのコンセプト"。つまり、エンジンやトランスミッション、あるいはサスペンションについて語るべきことはない。このコンセプトでは、「自動運転車は日々の生活をどう豊かにしてくれるのか」ということを示している。すなわち、自動運転車のオーナーがクルマの中でしたいことについて、ボルボが考え抜いた答えである。

ボルボのインテリア・デザイン担当副社長ロビン・ペイジ氏は、「全ては人のためです。ボルボの研究では、完全な自動運転が実用化された時、通勤時間を創造的に使いたいと考える人がいる一方、オンラインメディアを見たり、音楽を聴いたりしながら座って寛ぎたいと考える人もいることが明確に示されています。自動運転によって、これら全てが可能になるでしょう。これこそ、コンセプト26が自動車におけるすべての体験を見直すことによって実現するものなのです」とプレスリリースで述べている。

このインテリアのコンセプトは、選択可能な3つのシートポジションが用意された、ボルボが特許を持つシート設計がベースとなっている。コンセプト26ではドライブ、クリエイト、リラックスという3モードが用意されており、ドライバーが自分で運転する場合にはエコ、ノーマル、そしてスポーツというモードが選べる。ドライブ・モードは、言うまでもないが、自らステアリングを握りペダルを踏んで、クルマを運転したいときに使う設定。この運転操作に適したモードに対し、クリエイトやリラックスは運転を機械に任せるときに使用する。クリエイト・モードでは、ステアリング・ホイールが引っ込み、運転席が後ろにスライドし、便利でコンパクトな折り畳みトレーが出てくる。この上にノートPCを置くなどして、創造的な作業に取り掛かることが出来るわけだ。一方リラックス・モードにすると、シートが後ろにスライドすると共にリクライニングして、オットマンが使用可能になる。この2つの自動運転モードでは、センターコンソールも後ろにスライドするので、ドライバーは先進的で直感的な操作性を実現したインフォテインメントシステム「SENSUS」が楽に操作できる。また、同乗者のためには、ダッシュボードの中に折り畳んで格納されている大型のディスプレイが展開する。

コンセプト26は、ボルボが自動運転車に本腰を入れて取り組んでいることの証明だ。非現実的かつ必要性に首をかしげたくなるような部分もあるが、同社は自動運転車の技術的な向上だけでなく、乗員に満足度の高い体験を提供する方法も考えているという表れだろう。現地で撮影した画像に併せて、もう少し車内であることが分かりやすいボルボの公式画像もご覧いただきたい。



By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー