【レポート】VW、CO2排出不正車のうち、43万台が2016年モデルと認める
ついにフォルクスワーゲン(VW)が、欧州で起きた二酸化炭素(CO2)排出量不正問題の詳細について説明を行い、数値の不正操作が行われていた推定80万台のうち、43万46台が最新の2016年モデル(現行最新型)であることを認めた。VWの発表したリスト(PDFファイルを参照)によれば、対象車にはアウディセアトシュコダ、そしてVWとVW商用車部門のモデルが含まれており、その多くはディーゼル・エンジン搭載車だが、中にはガソリン車の名前も見られる。

VWは今後、これらの車種の正確なCO2排出量を測定することになり、数値の正当性を確かめる過程についてはドイツ連邦自動車庁(KBA)が監督する。また同社は欧州のユーザー向けに専用ウェブサイトを開設し、所有者が車両識別番号を入力すると、自分のクルマが対象であるかを確認できるようにする。欧州ではCO2排出量に応じて自動車税の税率が決まることがあるため、VWは各国と連携を取り、今回の不正によって発生する追加税などの費用を同社が負担すると約束した。

VWは11月上旬にCO2排出量における不正問題を発表し、当初はそれに関わる費用を20億ユーロ(2,600億円)と見込んでいた。その後の報道で、同社のエンジニアが不正を働いていたことを告白。彼らはマーティン・ヴィンターコルン前CEOの掲げたCO2削減目標が達成できないと考え、2013年から今春にかけて、目標値をクリアするため、検査中に車両のタイヤ空気圧を規定以上に高めるなどの行為をしていたという。

また、ディーゼル排出ガス(窒素酸化物)不正問題の方も解決に近づいている。匿名の内部関係者が米金融情報サービス『ブルームバーグ』に語ったところによると、VWは1.6リッター・エンジンについてはすでに改修済みで、コストや技術面における問題もなかったという。とはいえ、所有者のもとに届けられる前に、ドイツ同局によってこの解決策が承認される必要があるようだ。CO2排出量不正に関する詳細は、プレスリリース(英語)をどうぞ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー