フォード「レンジャー」と「ブロンコ」復活の噂が再浮上
フォード全米自動車労組(UAW)が人員の労働条件等に関し合意に達した。しかし、小型ミニバン「C-MAX」と小型乗用車「フォーカス」の生産をメキシコに移行する2018年以降に、ミシガン州の組み立て工場がどうなるのかという話は、思ったとおりではあるが、新たに提案された多くの契約内容の中に埋もれてしまった。だが、時を同じくして、昔からのフォードの顧客に長年の人気を博した「ブロンコ」と「レンジャー」という2つのモデルの名が復活するという噂が再び聞こえてきたのは、偶然ではないだろう。

ただし、フォードがこの情報をまだ認めていないという点は留意する必要がある。我々がフォード・トラックの広報マネジャー、マイク・レヴィン氏に確認したところ、「フォードからは、憶測や今後の製造計画についてコメントはしない」という月並みな回答を得た。しかし、だからといって憶測をやめる人はいないだろう。ミシガン州の地元紙『Detroit Free Press』によれば、「公式に発表する立場にない人物が合意内容について語ったところによると」というお決まりの曖昧な表現付きではあるものの、2020年にミシガンの同工場でレンジャーの生産が始まり、間もなくしてブロンコの生産も開始されるとのこと。2018年にフォーカスとC-MAXの生産が終わることを考えれば、理に適う内容だ。コンパクトカーからミッドサイズのピックアップトラックやSUVの製造に移行するためには、工場内でそれなりの準備期間が必要だろう。

新しいブロンコとレンジャーが米国市場に導入されることになれば、小型ピックアップトラックのファンにとって喜ばしいニュースであることは間違いないだろう。一方で、フォードの工場で働く人々にとって、米国における今後の生産計画に、次世代のクルマ(トラック、クロスオーバー、SUVとは対照的なモデル)がほとんど含まれていないことは、あまり嬉しいとは言えないだろう。生産計画についてはまだ確約されてはいないものの、先に述べたコンパクトカーだけでなく「フュージョン」や「トーラス」の名前も見当たらない。もし、これらのモデルが米国以外で生産されるとなれば、フォードの国内生産される乗用車は「マスタング」とリンカーン「コンチネンタル」のみとなってしまう。フォードの今後の動きに注目したい。




By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー