TOKYO, JAPAN - OCTOBER 28:  The MOTOBOT is unveiled at the Yamaha Motor Co., LTD booth during the Tokyo Motor Show 2015 at Tokyo Big Sight on October 28, 2015 in Tokyo, Japan. The Yamaha booth displays a 20-model array of concept and production models, including six world premiere models and one Japan premiere model.  (Photo by Ken Ishii/Getty Images for Yamaha Motor Co., LTD)
「TECHNOLOGY×FANTASY」をコンセプトに、来場者にとって、最新テクノロジーとの出会いによる、心躍るような体験を届ける場にしたいという狙いが込められた今回の東京モーターショー。(会期:2015年10月29日〜11月8日)

YAMAHA MOTOBOT YAMAHA MOTOBOT
モーターサイクルに関連するブースで特に印象に残ったのは、ヤマハのヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT」だ。このプロジェクトでヤマハが目指すゴールは、「史上最強のライダー」との呼び声も高いMotoGPのスーパースター、バレンティーノ・ロッシを打ち負かすというから驚いた。

TOKYO, JAPAN - OCTOBER 28:  President, CEO and Representative Director of Yamaha Motor Co., LTD Hiroyuki Yanagi unveils the MOTOBOT at the press conference during the Tokyo Motor Show 2015 at Tokyo Big Sight on October 28, 2015 in Tokyo, Japan. The Yamaha booth displays a 20-model array of concept and production models, including six world premiere models and one Japan premiere model.  (Photo by Ken Ishii/Getty Images for Yamaha Motor Co., LTD) *** Local Caption *** Hiroyuki Yanagi
今回公開された「MOTOBOT Ver.1」は、すでにスーパースポーツモデルの雄「YZF-R1M」をクローズドコースで乗りこなす技術を持っていて、プレスカンファレンスで柳 社長が走行映像を紹介すると、集まった記者からはどよめきの声が起きた。

YAMAHA MOTOBOT YAMAHA MOTOBOT
ロボットの右手がアクセルグリップを、左手がクラッチレバーを操作し、フットペダルまでもを操ってバランスをとりつつ走行している。発進と停止こそ人の助けが必要だが、走行そのものは自力でこなす。
いま各社で研究が進んでいるクルマの自動運転は、クルマそのものを進化させようという狙いだが、ヤマハが考えているのは、乗り物自体には改造を加えず、人間と同じようにその乗り物を操作しようという試みだ。

TOKYO, JAPAN - OCTOBER 28:  The MOTOBOT is unveiled at the Yamaha Motor Co., LTD booth during the Tokyo Motor Show 2015 at Tokyo Big Sight on October 28, 2015 in Tokyo, Japan. The Yamaha booth displays a 20-model array of concept and production models, including six world premiere models and one Japan premiere model.  (Photo by Ken Ishii/Getty Images for Yamaha Motor Co., LTD)
開発は、Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley Inc.でおこなわれている。ヤマハ発動機が新事業開発のためのテーマ探索・育成、事業化推進、および新たなビジネスモデル開発を目的に、米国カリフォルニア州シリコンバレーに設立した会社だ。
CEO マネージングディレクターのHiroshi Saijou 氏は、こう言う。「将来的な可能性はいろいろとありますが、たとえばマシン開発時のテストライダーとして見込めます。どこが良かったのか、どこを改善するべきか、その結果・情報をビジュアライズし、定量化できるというメリットがあります」

YAMAHA MOTOBOT YAMAHA MOTOBOT
既存のクルマやバイクに限らず、マリンジェット、飛行機や電車などいろいろな乗り物を運転できるという可能性も秘めており、まずバイクで開発している理由をたずねると、「バイクの運転がもっとも難しいからで、これが自動運転できれば、他の乗り物も大丈夫かと思っています」と、自信をのぞかせる。

YAMAHA MOTOBOT
モーターサイクルの複雑な挙動を高速でコントロールするには、さまざまな制御システムを的確に機能させることが必要。そうしたチャレンジの過程で獲得し得る高度な技術を、先進安全技術やライダー支援システムなどの既存ビジネスへの応用や、新規ビジネスの開拓につなげていく狙いだ。

TOKYO, JAPAN - OCTOBER 28:  President, CEO and Representative Director of Yamaha Motor Co., LTD Hiroyuki Yanagi unveils the MOTOBOT at the press conference during the Tokyo Motor Show 2015 at Tokyo Big Sight on October 28, 2015 in Tokyo, Japan. The Yamaha booth displays a 20-model array of concept and production models, including six world premiere models and one Japan premiere model.  (Photo by Ken Ishii/Getty Images for Yamaha Motor Co., LTD) *** Local Caption *** Hiroyuki Yanagi YAMAHA MOTOBOT
いずれはロッシに匹敵、いや本当にそれ以上の速さで走れるようになってしまうのかもしれない。その頃には、クルマもバイクもロボットが運転し、ロボットの白バイが道路を走って取締りもするのか......!? ロボットにライディングを教わるのもいいだろう。考えるとキリがない。



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HONDA NEO WING YAMAHA MWT-9
フロント2輪、リア1輪のスリーホイーラーたちも目立った。
ホンダは「NEO WING」、ヤマハは「MWT-9」というコンセプトモデルを公開したが、いずれも旋回力を高めようとフロント2輪のリーン特性を追求しているのが特徴。コミューターとしてではなく、アクティブでスポーティなライディングを楽しもうという趣味性の強い提案となっている。

HONDA NEO WING HONDA NEO WING
本田技術研究所 二輪R&Dセンター アドバンスデザイン室の担当者によると、NEO WINGは「大型バイク同等のコーナリングフィールを楽しめるスポーティなリーン走行と安定感を両立させた」とのこと。「メカっぽいけど、生き物のようでもある」と、デザインも凝りに凝った。

YAMAHA MWT-9 YAMAHA MWT-9
また、MWT-9についてヤマハ発動機 LMW開発部長の海江田 隆氏は、「フロント2輪を支持するフロントフォーク(左右2本ずつ)を外側にそれぞれ配置したことで、より深いバンク角を稼いだ」と言う。コンセプトを「コーナリング・マスター」とし、圧倒的なコーナリング性能を実現している。

HONDA NEO WING
エンジンもこだわりを感じるもので、NEO WINGでは水平対向4気筒のエンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッド構成とした。スペース的な問題などから、モーターサイクルにハイブリッドエンジンは現状ない。三輪とすることで、これを見事に実現している。

YAMAHA MWT-9
MWT-9のエンジンは、同社の「MT-09/ABS」が搭載する846cc水冷直列3気筒DOHC4バルブ。120°等間隔爆発による低速域での滑らかなトルク特性、高回転域での伸び感が得られるなど3気筒エンジンならではの面白さがあり、MWT-9の走りがエキサイティングなものになるのを想像するのは容易い。

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SUZUKI EX7
ターボエンジンへの可能性も感じた。
スズキが展示したターボチャージャー付き600cc並列2気筒エンジン「EX7」は、2013年の東京モーターショーで発表したコンセプトモデル「Recursion(リカージョン)」への搭載を予感させる。今年になってアメリカで特許申請を登録したというウワサもあるだけに、Recursionがついにデビューするのでは......!?と、期待せずにはいられない。

KAWASAKIKAWASAKI KAWASAKI
H2/Rでターボ付きエンジンを一足早く市販化したカワサキも、「バランス型スーパーチャージドエンジン」と名付けた新パワーユニットをディスプレイすると同時に、このターボエンジンが搭載されるのか「Concept SC 01 Sprit Charger」というイメージイラストの展示もあった。「さらなるココロ踊る加速感と、優れた燃費性能を両立させる」という。

SUZUKI GIXXER
新興国でのニーズとともに、日本市場での成功も狙う小排気量モデルにも勢いがあった。
スズキが参考出品した「GIXXER(ジクサー)」は、2014年8月にインドで販売開始し、インド国内の13のバイク・オブ・ザ・イヤーを受賞した150ccロードスポーツバイク。
SUZUKI GIXXER SUZUKI GIXXER
搭載するエンジンは新開発の155cc空冷4サイクル単気筒SOHC。スズキの軽二輪クラスには、250cc並列2気筒エンジンを搭載するGSR250シリーズがすでにあるが、ジクサーのスタイリッシュさとライトウェイトスポーツらしい俊敏な走りがあるのなら日本市場でも共存できそうだ。
KAWASAKI
カワサキブースに出現した「Z125 PRO」も面白い。高張力鋼管バックボーンフレームに、新設計の空冷単気筒DOHC2バルブエンジンを搭載。前後12インチの足まわりが小柄な車体とシャープなハンドリングを決定づけ、倒立式フロントフォークやペタルディスクなど、ストリートライディングをアグレシッブなものにする本格的な装備を採用している。

HONDA Light Weight Super Sports Concept KAWASAKI ZX-10R
SUZUKI HUSTLER SCOOT HONDA
他にも次期CBR250を予感させるホンダの「Light Weight Super Sports Concept 」や、待望の復活となる「CRF1000L Africa Twin(アフリカツイン)」。さらに戦闘力を高めたカワサキ「ZX-10R」、可愛らしくも積載力タップリのスズキ「HUSTLER SCOOT(ハスラースクート)」、電動のスーパーカブなどなど二輪ブースもまた見どころ満載だった。
バイクファンとしては、外国車勢のブースも揃っていると言うことなしだ。

■ヤマハ発動機 公式サイト
http://www.yamaha-motor.co.jp

■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp

■スズキ 公式サイト
http://www1.suzuki.co.jp/motor/

■カワサキ 公式サイト
https://www.kawasaki-motors.com/mc/


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