1956年型ジャガー「Dタイプ」、オークション予想落札価格は6億円以上!
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ジャガー「Dタイプ」は、ブランドの歴史において欠かせないモデルだ。大きな成功を収めたレーシングカーであると同時に、最も美しい作品の1つでもある。シャシーナンバーXKD 604(上の画像)は、1956年シーズンのジャガー・ワークスチーム用に製作された6台のロングノーズ型Dタイプのうち、最初に作られた1台。1955年から1957年までル・マン24時間レースで3年連続優勝を果たしたDタイプは、ワークスチーム用に18台、カスタマーチーム向けに53台が製造されたと言われている。

1954年に登場した初期のモデルからさらなる進化を遂げたこの個体には、ド・ディオン式リアサスペンションとフューエル・インジェクションが装備されている。しかし、際立ったレース成績はあまり残すことなく、1956年シーズンの終わりに有名なスコットランドのレーシング・チームであるエキュリー・エコッスに引き渡され、1971年に同チームが活動を停止するまで長年倉庫に保管されていた。その後は2人の英国人オーナーの手に渡り、その2人目のオーナーが1986年にオリジナル・スペックで完全にレストア。1992年に米国へ渡り、2004年から現在のオーナーが所有している。そして今回、来年1月28~29日に米アリゾナ州のアリゾナ ビルトモアで開催されるRMサザビーズのオークションに、出品される運びとなった。

興味があれば、問い合わせによりオークション前の正確な見積もりが入手できるが、RMサザビーズは米国版Autoblogの取材に対し、「500万ドル(約6億1,500万円)以上での落札が見込まれる」と述べている。米コレクター情報メディア『Sports Car Market』によると、昨年パリで開催された同オークションで、カスタマーチーム仕様のDタイプがそれに近い価格で落札されたとのことだ。しかし、2013年にロンドンで開催されたオークションでは、今回の車両とは別のワークスチーム用Dタイプに620万ドル(約7億6,000万円)という高値の入札があったものの、落札には至らなかった。もし今回それ以上の価格で売却されれば、Dタイプ史上最高の落札額を記録することになる。

ジャガーのクラシックカーに興味がなければ、今回のオークションにはフェラーリも多数出品されるので、そちらをチェックしてみてはいかがだろうか。イエローの1971年型「デイトナ」(予想落札価格70万〜80万ドル:約8,600万〜9,800万円)、シルバーの1991年型「テスタロッサ」(同22万5,000〜30万ドル:約2,800万〜3,700万円)、希少なイエローの1995年型「F512 M」(同40万〜50万ドル:約5,000万〜6,100万円)、そして新車同様の2011年型「599 SA アペルタ」(同110万〜150万ドル:約1億3,000万〜1億8,000万円)などが次のオーナーを待っているという。ポルシェ・ファンなら、1976年型「911ターボ」(同22万5,000〜30万ドル:約2,800万〜3,700万円)や、1968年型「911S ソフトウィンドウ タルガ」(同20万〜25万ドル:約2,500万〜3,000万円)といった極上コンディションの空冷911に注目したい。オークションが開催される来年1月までには、さらに様々な出品が追加されるはずだ。詳細は公式サイトをご覧いただきたい。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー