フェラーリ、「488 GTE」と「488 GT3」をムジェロサーキットでお披露目
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フェラーリは「488 GTB」のレース仕様マシンでスポーツカー・レースに参戦する準備を進めている。11月5日から8日まで、イタリアのムジェロ・サーキットで開催された、世界中で行われているフェラーリ・チャレンジ・シリーズの最後を飾るイベント「フィナーリ・モンディアーリ」で、「458イタリア」ベースの現行モデルと替わる「488 GTE」と「488 GT3」が発表された。スペックに関してはほとんど明らかにされなかったが、最も重要な変更点は新型のターボチャージド・エンジンを搭載することである。従来の4.5リッター自然吸気V8 エンジンから3.9リッターツインターボV8エンジンに変更された、公道仕様の488 GTBと同様に、レーシング・マシンにもターボ・エンジンが引き継がれている。出力はもちろん、両クラスのレギュレーションに合わせて設定される。

フォルクスワーゲンのプラグインハイブリッド車と混乱しないでほしいのだが、「GTE」とは以前のGT2クラスに取って替わったカテゴリーで、今はもう消滅してしまったGT1クラスを併合したものである。GTEは主にル・マン24時間レースとそれに関連する選手権で採用されている。現行のフェラーリ「458イタリアGT2」は、FIA世界耐久選手権が開催されてから毎年GT2クラスでタイトルを獲得し、ル・マンのGT2クラスでも2度の優勝に輝くなど、最強のマシンということが証明済みだ。今回発表されたターボ・エンジン搭載の後継モデルには、この遺産を守り続けるという難しい課題が与えられている。

一方、GT3クラスはひとつ下のランクで、ブランパン耐久シリーズやピレリ・ワールドチャレンジなどのレースで採用されている。フェラーリのマシンで参戦するチームは特別に支援を得ることができ、新型「488 GT3」はライバルを凌ぐ性能を発揮することに照準を定めて開発された。ここでいうライバルとは、アストンマーティン「V12ヴァンテージ」アウディ「R8」ベントレー「コンチネンタルGT」ランボルギーニ「ウラカン」マクラーレン「650S」、「メルセデスAMG GT」、日産「GT-R」、そしてポルシェ「911」など、GT3仕様のレーシング・マシンのことだ。

ちなみに昨年、アブダビで開催されたフィナーリ・モンディアーリでは「FXX K」が発表された。その前の2013年もムジェロ・サーキットで開催され、この時は「458チャレンジ・エボルツィオーネ」がお披露目されている。来年は初めて北米で開催されることが決まっており、2016年12月1日から4日の週末にデイトナで行われる予定だ。

GTBから、スパイダー、GTE、GT3という派生モデルが発表された今、488ラインアップを拡大する次のステップは、フェラーリのワンメイク・レースであるチャレンジ・シリーズ向けのレースカーを発表することだろう。詳しく知りたい方はプレスリリース(英語)をどうぞ。




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー