フォルクスワーゲン、ガソリン車も含む80万台の車両で二酸化炭素排出量に不正があったと発表
フォルクスワーゲン(VW)は、これまで販売されたグループの車両約80万台に影響するという新たな問題を発表した。今度は二酸化炭素(CO2)排出量の認証過程における不正だ。同社はこの問題の対応に伴う費用を20億ユーロ(約2,650億円)と見積もっているが、対象となるエンジンや車種、地域についてはまだ明らかにしていない。

今回の問題は、VWが現在進めている内部調査の際に見つかったという。同社は「CO2排出量の認証過程において、CO2排出レベルとそれに伴う燃料消費量の数値が過度に低くなる車種があることを確認しました」と述べている。対象となる車両の大部分はディーゼル車であり、同社は今後の対応を検討するため、型式認証当局に報告を行うという。

VWは、問題の車種やエンジンについてまだ公式に発表していないが、自動車情報サイト『Automotive News』が取材したところによると、対象となるのはVW、アウディセアトシュコダの車両のうち、2012年以降に製造された1.4リッター、1.6リッター、2.0リッターのディーゼル・エンジンを搭載したモデルで、さらにVW「ポロ」に搭載されている1.4リッターACT(アクティブシリンダーマネジメント:気筒休止機構)ガソリン・エンジンも対象に含まれるという。

VWのマティアス・ミューラーCEOはプレスリリース(英語)の中で、「フォルクスワーゲンAGの取締役会はこの事態を深く反省し、さらに強い決意のもと現在進めている問題の解明と透明化の取り組みを徹底的に続けて参ります」と述べている。

現在のところ、問題の対象となるのは主に欧州で販売された車両であると報じられており、フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカの広報担当Jeannine Ginivan氏は「これは米国で認証された車両の問題ではありません」と述べている。なお、1.4リッターACTエンジンは、日本仕様の「ゴルフ」にも搭載されているが、もし日本の認証試験でも問題があったとなれば、フォルクスワーゲン グループ ジャパンの方から発表があるはず。さらなるショックを受けたVWファンも多いとは思うが、まずは続報を待とう。

追記:フォルクスワーゲン グループ ジャパンは11月6日、日本仕様の1.4リッターACTエンジンを搭載している車両について、今回の問題は該当しないことがフォルクスワーゲンAGの調査によって確認されたと発表した。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー