【東京モーターショー2015】ホンダ、「WANDER(自由に動き回る)」をコンセプトした2つのモビリティを出展
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日本という国には独特のモータリゼーションが存在する。可愛らしい軽自動車だけではない。東京モーターショーでデビューするコンセプトカーは、明らかにジュネーブやデトロイトのモーターショーで見られるものとは違うのだ。その好例が、ホンダのブースに出展されている「ワンダー・ウォーカー・コンセプト」と「ワンダー・スタンド・コンセプト」だ。

"ワンダー(WANDER = 自由に動き回る)"をコンセプトとした"ウォーカー(WALKER = 歩行器)"は、そんな名前でありながら、これはどう考えても未来の都会に住む高齢者がイケアのような広大な売り場面積の店で買い物を楽しむための4輪スクーターだ。前輪がなんと90度近く曲がることにより、半径わずか1mの回転が可能だ。

この見事な操縦性が、コンパクトなボディに込められている。誰もが好きな2足歩行ロボット「ASIMO」の隣に並べられた写真で大きさをご覧いただきたい。全幅はスーパーモデル並みにスリムで540mmしかなく、東京のような窮屈な大都市に最適な交通手段といえるだろう。これは日本の超効率的な鉄道網を利用する際にも自動改札口をスムーズに通り抜けられるサイズだ。使われている動力源については明らかにされていないが、まず間違いなく電気モーターによるものだろう。最高速度はのんびりした6km/h。これは人間の早歩きに相当する速度である。

ワンダー・ウォーカーが未来のスクーターなら、ワンダー・スタンドは車輪付きの待合室のようなもの。ウォーカーとは異なり、全長2000mm × 全幅1250mm × 全高1850mmのボックス状で、大人2人が並んで乗車できる。たくさんの未来的なテクノロジーが詰め込まれており、これまた未来的なダッシュボードの上に位置するフロントガラスに様々な情報が投影される仕組みだ。その内部には全方位駆動車輪機構「Honda Omni Traction Drive System」が搭載され、前後のみならず、真横、さらには斜めにまで自由自在に動くことができる。改めて言うが、日本は土地が狭い。細い路地も多い都市での走行で、こうした取り回しの良さがドライバーに十分な余裕を持たせてくれるのだ。しかもホンダによれば、自動運転に切り替えることも可能らしい。

ギャラリーにはホンダの公式画像のほか、東京モーターショーの会場で撮影した写真もアップしたので、ぜひご覧いただきたい。




By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー