ルノーのレーシングカー「ルノー・スポール R.S. 01」、デチューンしてGT3クラスに参戦へ
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昨年ルノー・スポールが発表した「R.S. 01」は、メガーヌ・トロフィーの後継として2015年の「ワールドシリーズ・バイ・ルノー」(ルノー・スポールが主催するレース・シリーズ)に向けて開発されたワンメイク・レース用マシンだ。ダラーラ社と共同開発したカーボン・モノコック製シャシーに、日産のモータースポーツ部門を担うNISMOがチューンした日産「GT-R」用3.8リッターV型6気筒ツインターボ・エンジンをミドシップに搭載し、これにサデブ製7速シーケンシャル・ギアボックスが組み合わされている。デビューが期待される「アルピーヌ」のスポーツカーを示唆しているとも伝えられているが、今のところワンメイク・レースで使用するためのみに少数が製作・販売されたに過ぎない。しかしルノーは、可能性を秘めたこのクルマをこれで終わらせる気持ちにはなれなかったようで、今度はFIA GT3規定下で競うため、R.S. 01の改造を進めている。

今回ルノー・スポールのレーシング・エンジニアに求められたのは、パフォーマンスを向上させることではなく、むしろGT3の規定に合うように制限することだった。エンジンはリストラクターを取り付けて出力を絞り、カーボン製のブレーキはスチール製に変更。これによって車重が25kg以上増加しただけでなく、さらに約50kg以上のバラストを積載しなければならなかった。車高は引き上げ、空力性能を下げることで、ダウンフォースを減らし、空気抵抗を増やした。

要するに、ルノー・スポールは今回、通常多くの自動車メーカーが自社製の車両に施すのとは真逆のこと、性能を低下させてレース仕様に仕立てなければならなかったわけだ。改変された車両は、フランス自動車連盟(FFSA)の承認を得るため、フランス南部にあるポール・リカール・サーキットでテストされた。このとき走行したR.S. 01は、これまで目にしてきた定番の黄色いカラーリングの車両と、今回初めて見る黒と青で塗り分けられた車両だった。その写真をご用意したので、是非ご覧いただきたい。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー