フォルクスワーゲン、第3四半期の営業損失は4,600億円超の赤字
ディーゼル排出ガス不正問題で矢面に立たされたフォルクスワーゲン(VW)は、2015年第3四半期決算を迎え、いよいよその打撃を目の当たりにすることとなった。VWグループは今年7月から9月の営業損失が34億8,000万ユーロ(約4,620億円)の赤字となったことを発表した。これは問題のディーゼル車に対する改修費用として、67億ユーロ(約8,900億円)を計上したため。営業赤字となるのは実に15年ぶりだという。良い結果とは言えないが、同グループの財務状況はまだ最悪の状況に至っているわけではない。

実際のところ、2015年第3四半期の販売利益は8.5%増となり、自動車部門の流動資産は278億ユーロ(約3兆7,000億円)に上る。同社ではこれを、世界中で想定される排出ガス問題関連の莫大な罰金や訴訟を全て切り抜けるための費用に充てる予定だ。この後、2015年終盤の販売利益は最終的に「前年よりも著しく下がる」との見通しで、すでに今年1月から9月までの販売実績においては、トヨタ世界一の座を奪われている。こんなにも早く首位から転落するとは、誰も思いもしなかっただろう。

VWのマティアス・ミューラー新CEOは、「この決算の数字は、VWグループの強さを示している一方で、(不正問題による)影響を受けた現在の状況を初めて浮き彫りにしている。失った信頼を取り戻すために、全力を尽くしたい」との声明を出した。決算の詳細を確認したい方は、決算報告(英語)をご覧いただきたい。


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー