トルコ、国産車として製造するためサーブ「9-3」の権利を買収
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ちょうどハロウィンの時期に、サーブが甦ろうとしている。このスウェーデンの自動車メーカーを買収したナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社は、2代目サーブ「9-3」の知的財産権を、トルコ科学技術研究会議(TÜBITAK)に売却すると発表。トルコ政府という後ろ盾を持つTÜBITAKは、このセダンを「トルコの国民車」にする計画だという。

トルコのメディア『Daily Sabah』によると、トルコ政府は、9-3をベースとした航続距離の長い電気自動車(EV)を2020年までに生産し、国の自動車産業を強化しようという狙いがあるという。その85~90%にトルコ国産の部品を使用することが目標だそうだ。トルコのフィクリ・ウシュク科学産業技術相は『Daily Sabah』に対し、「トルコ初の国産車となるべく、パーツの全てのみならず、そのデザインから生産までのプロセスにおいても、トルコが中心になる」と話している。

TÜBITAKは、ゼロから独自の車両を開発することも検討したが、それには少なくとも10億ドル(約1,200億円)の費用が掛かると見積もった。そこで、詳細は明かされていないが、ウシュク科学産業技術相によれば、既にあるサーブの権利を獲得する方が良いという結論に達したという。NEVSは、9-3の知的財産権を売却したにもかかわらず、このEVの事業計画の立案を支援すること、そして必要な供給・流通経路を確立することに合意しようとしている。

NEVSは以前、自身で9-3を復活させるべく、一時的に同車の生産を再開し、EVバージョンを発売しようと試みていたこともある。今年8月にはその開発に向けて、中国の自動車メーカーである東風汽車との提携を発表した。NEVSは、財政問題を抱え会社更生手続きからの脱却を模索している状態にあったが、今年4月、その手続きから脱却し、9月には債務を完済したと発表している。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー