ロールス・ロイス、『アラビアンナイト』にインスパイアされた「ゴースト」の特別仕様車「1001ナイツ」を公開
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ロールス・ロイスは、自動車の黄金時代を思い起こさせてくれる。あの大きなボンネット・マスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」が付いたクルマで、ブリテン諸島を巡ることは、少なくともごく限られた一部の人々にとっては、ステータスの象徴だ。しかし、この最新の特別仕様車は、全く別の時間と場所を思わせる、"高級"と一言で片付けるには言葉が足りないような1台だ。

このロールス・ロイス「ゴースト 1001ナイツ」は、アラビア地方に伝わる『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』からインスピレーションを得たというが、なぜか70年代風のスタイルも感じさせる。エクステリアのカラーはブラウンとオレンジの2トーンで、そこに我々には意味不明な手書きのコーチラインとアラビア調のモチーフが内外装に施されている。中東を連想させるものはこのボディペイントくらいだが、一方でこの外観はまた、かつてのクルー工場で生産されていた、疑問に思わざるを得ない派手なカラーを施し、お決まりだった6.75リッターV8エンジンに3速ATの組み合わせで、スペックについては「申し分なし」としていた(つまり非公表だった)、あの時代のロールス・ロイスを思い出させる。

もちろん、この評価の分かれそうなカスタマイズを施したゴーストを購入しなければならない理由はない。ロールス・ロイスが誇るオーダーメイドのビスポーク部門は、潤沢な資金を用意すれば購客の希望通りに仕上げてくれるだろう。それなのに、一体誰がこんな仕様を欲しがるのかはさっぱり分からないが...。それでも、英国の超高級車メーカーが、この特別仕様車を何台生産していくらの価格を付けようと、販売に苦労するとは思えない。ペルシャ湾地域で需要があることは明白だからだ。

ロールス・ロイスにとって中東は、北米に次いで最も大きな市場となっている。昨年、アブダビのディーラーは、世界に126あるショールームの中で最も売り上げが多かったという。これには、近隣のドバイやシャルジャ(両方ともUAEの首長国)のディーラーは含まれていない。さらにバーレーン、カタール、クウェート、そしてサウジアラビアにもショールームがあり、世界で最も収益の大きい市場の1つを成している。この市場は成長し続けており、同社によると、この地域で販売された車両は全てビスポーク部門がカスタマイズを施しているそうだ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー