【MotoGP】ロッシ、マルケスとの接触でペナルティ 最終戦は最後尾からのスタートに
映画『ジュラシック・パーク』に登場するサミュエル・L・ジャクソンの有名なセリフに「Hold on to your butts(しっかりつかまって、自分のお尻にね)」というのがあるが、チャンピオンを決めるMotoGPの長いシリーズの中で、白熱したオートバイ・レースの真っ只中にいる場合は、自分のお尻をレーシングバイクのサドルにしっかりとくっつけておかなければならないだろう。しかし、2015年MotoGP第17戦マレーシアGPの決勝レースでは、バレンティーノ・ロッシ選手とマルク・マルケス選手が接触し、マルケス選手が転倒。双方ともに残念な結果となってしまった。

この2人の争いは、マレーシアGPの開幕を翌日に控えた木曜日の会見で既に始まっていた。ロッシ選手は、マルケス選手について、Movistar Yamaha MotoGPに所属するスペイン出身のチームメイト、ホルヘ・ロレンソ選手を前回のオーストラリアGPの決勝レースで手助けしたとして非難するコメントを発していた。ロッシ選手は、2015年シーズンでは大部分でランキングをリードしてきたが、ここ最近のレースにおいて、マルケス選手が自分を意図的に遅らせるように仕向けて、ロレンソ選手との健全なタイトル争いに水を差しているという見解を示した。しかし、マルケス選手とロレンソ選手は、ロッシではなく自分たちのレースに集中しているとそれに反論。当然、この見解については、ファンの反応も分かれている。

マレーシアでのレースが始まると、全ての目は、ロッシ、マルケス、ロレンソの3人の選手に注がれた。実際のレース展開は、決して失望させるようなものではなかった。しかし、数ラップにわたりバトルを繰り広げたところで、2人の争いは頂点に達した。7ラップ目、トップを走るダニ・ペドロサ選手と2位につけるロレンソ選手の後ろで、3位争いをするロッシ選手とマルケス選手が接触。マルケス選手は転倒リタイヤ、ロッシ選手は、ペナルティを科せられた。その接触の瞬間はこちらのリンク先の映像で確認することができるが、これからも不名誉なものとして残っていくことだろう。

ご想像の通り、今回の件については両者とも異なる見解を持っている。ロッシ選手の見解マルケス選手の見解は、MotoGPの公式サイトを確認してほしい。ロッシ選手は、ミサノと今回のレースで受けたペナルティによって、11月に行われるバレンシアでの最終戦を最後尾からスタートすることになったが、これにより10度目の世界タイトル獲得は事実上なくなったと言える。ガレージやパドックに漂う張り詰めた緊張感は、すぐに和らぐことはないだろう。

By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー