来季はルノーとなるロータスF1チーム、2016年のドライバーにジョリオン・パーマーを起用
ロータスF1チームは、長年在籍したロマン・グロージャンが来季はハースF1チームに移籍することに伴い、彼の後任ドライバーを指名した。再びルノーのファクトリー・チームとなる同チームでドライバーを務める1人は、ジョリオン・パーマーだ。現在GP2チャンピオンの彼は、F1に昇格するのに最も態勢の整ったドライバーの1人と言えよう。

この24歳の英国人ドライバーは、過去数年にわたりF2やGP2で優勝経験を重ね、2014年にはGP2チャンピオンに輝くなど、フォーミュラ・レースの階段を着実に上ってきた。また優秀な戦績を残しつつ、2014年にはフォース·インディアのF1マシンをテスト、そして今季はロータスのリザーブドライバーを務め、すでに10度のフリー走行に出走している。

今回の起用は、ジョリオン自身の経験や努力が実を結んだ結果であることに間違いないが、シングルシーターで成功するための重要なポジションを得たことは、彼の育った環境も深く関係しているだろう。彼の父親は元F1ドライバーのジョナサン・パーマーで、ジョナサン自身もF2のチャンピオンとなり、その後7年連続でF1に参戦している。引退後の父のレース業界への貢献が、息子ジョリオンがF1ドライバーに選ばれるうえで有利に働いたことは否めない。

というのも、父親のジョンサンは英国でモーターレースを組織する『MotorSorts Vision』社の代表として、同国5か所の主要サーキットであるスネッタートン・モーターレーシング・サーキット、オウルトンパーク、ブランズハッチ、キャドウェルパーク、そしてベドフォード・サーキットを運営している。1998年から2010年まで開催された「フォーミュラ・パーマー・アウディ」を主宰したほか、現在では国際自動車連盟(FIA)が復活させたFIA F2選手権シリーズ、BRDC F4、英国スーパーバイク選手権を運営している。そんな父親の活動による恩恵を受け、ジョリオンは現在に至るキャリアを重ねることが出来たのだろう。

しかしサーキット・オーナーを父に持つことが、F1での活躍に結びつくとはもちろん限らず、シーズンが始まってみなければ結果は分らない。またジョリオンは、プライベーターとして参戦していたロータスが、再びルノーのコンストラクター・チームになるという極めて重要な時期にチームに加わることになる。ただ、ルノー製エンジンを積んでいた過去3年間のパフォーマンスはふるわなかった。いずれにせよジョリオンは興味深いタイミングでチームの一員になった事には変わらない。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー