【ビデオ】スタンフォード大学が自律走行でドリフトするデロリアンを開発
今回ご紹介するビデオは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー Prat4:スタンフォード・ドリフト』というような、人気映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー(B2F)』シリーズのへんてこなマッシュアップではない。米スタンフォード大学のエンジニア達が、1台の古いデロリアンに自動制御で飛行...ではなくドリフトさせる実験を行ったのだ。

大掛かりな改造と現代化が施されたこのデロリアンは、『B2F』の主人公マーティにちなみ、「MARTY」と名付けられた。これは"Multiple Actuator Research Test bed for Yaw control"の頭文字、つまり「方向転換操作のための複数アクチュエーター研究の試験台」という意味。何しろ、デロリアンは40年も前の古いクルマだから様々な苦労があったようで、例えばアンダーステアが強すぎるため、パワーステアリングモーターとステアリングラックを新しいものに交換し、サスペンションのコイルも変更してハンドリングを改善させるなどの改良を要したという。スタンフォード大学Revsプログラムのディレクター、クリス・ガーデス教授はテクノロジー情報誌『WIRED』にこう語っている。「デロリアンは素晴らしいクルマだ。走ったり、止まったり、曲がったりしようとさえしなければ」。

そもそもなぜ見事なドリフトをする自律走行車を製作しようと考えたのかというと、その理由についてガーデス教授は「自動化されたクルマは物理的な限界がある中でも、危険な状況を脱するために、どのような操作も実行できるべきだと、私たちは考えています」と語っている。言い換えれば、乗員の命を救うことになるのであれば自律走行車はドリフトだってできるべきであると、教授たちは信じているのだ。その発想に納得できるかどうかは別として、彼らが実現した完璧なドーナツを描くデロリアンの様子を、とにかくご覧いただきたい。




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By Engadget
翻訳:日本映像翻訳アカデミー