大学の心理学教授が調査結果から導き出した、これが「英国人にとって理想のクルマ」
英国スターリング大学で心理学を研究しているピーター・ハンコック教授が提示した「英国人にとって理想のクルマ」は、どうもふざけているようにしか見えない。同教授は、自動車メーカーが採用して生産すべきデザインを提案しているのではない。これは、2,000人以上の英国人を対象としたアンケート調査を基に、3ヶ月をかけてまとめられた思考実験のようなものだ。

その調査では「あなたの好きな車種は?」「最も惹かれるのはどの部分?」といった、いくつかの簡単な質問が尋ねられただけだった。約3,800のデータを集計して、ハンコック教授は回答されたクルマの最も魅力的な個々の要素を割り出した。それは恐らく興味深いリストになったに違いない。しかし、そこで終わらずに、同教授は回答のトップに挙げられたクルマのパーツを継ぎはぎしてしまった。しかも、割り出した要素をプロのカーデザイナーに託して「これを基準に一体感のあるデザインを考えてほしい」と頼んだわけではなく、"専門的なコンピューター・ソフトウェア"と"アルゴリズム"を使って、CGで"理想のクルマ"を作り出したのだ。


このクルマは数台の車種のパーツを単に継ぎ合わせただけで、かなり率直に言うと、気持ち悪い。どこにどのパーツを持って来たのかは、上の画像で示されている通り。例えば、フロントはアストンマーティン「DB9」に、「MINI クーパー」のヘッドライトが載っている。その後方では、ロールス・ロイス 「ファントム」の観音開きドアに、シトロエンC4ピカソ」のミラー取り付けられ、ルーフと窓はランボルギーニ「ガヤルド」から。後部はトライアンフ「スピットファイア」のリアエンドにアウディ「A1」のテールライトが付き、足元には「レンジローバー イヴォーク」のホイールが装着されている。

ハンコック教授が、カーデザインを学んでいる学生たちを相手に、これを見せて講義しないことを願うばかりだ。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー