北米日産の重役が「脅威なのはテスラではなくUberだ」と発言
電気自動車(EV)を生産するテスラに関しては、各人がそれぞれ意見を持っている。尋ねる相手によって、テスラは世界で最も革新的な企業だと言う人や、内燃エンジンへの追加的な改善を提案しているだけだと言う人、もしくは単なる間抜けだと言う人もいる。驚くことではないが、北米日産のジョン・マーティン上級副社長もまた、テスラに対して大げさに騒ぎ立てるほど価値があるとは考えていないという。だが、その一方でオンデマンド配車サービスの「Uber(ウーバー)」は、業界を本当に激変させるかもしれないと思っているそうだ。

マーティン氏によれば、Uberは既にタクシー業界では脅威となっており、今やニューヨークではタクシーよりUberと契約している車両の数が多いことなど、市場の変化を余儀なくさせている(日産の「NV200」はニューヨーク市の次世代タクシーに採用されている)。さらに、何も生産する必要がないため、Uberは自動車メーカーよりも低資金で運営できる。将来的に自動車の相乗りビジネスに参入することを検討している企業は他にもある。自律走行車の技術が十分に高まれば、BMWメルセデス・ベンツ相乗りビジネス参入を本格的に検討するだろう。また、テスラやGoogle将来的に同様のビジネス検討していると伝えられている

テスラが、日産の電気自動車「リーフ」と直接競合する低価格EVを持たない高級ブランドである限り、マーティン氏は心配する必要がないようだ。自動車情報サイト『Automotive News』によると、マーティン氏は「よく、『日産はいつテスラと張り合うのか?』と訊かれるが、『テスラはいつ日産と張り合うのか?』と聞き返すんだ」とパネル・ディスカッションの場で語ったという。

Googleは自動車業界のベテランを迎え入れるなど、この業界への参入を真剣に考えているようで、おそらくAppleも同様だと思われる。しかし、マーティン氏はこの潜在的な競合相手にも、外見上は平然としていると、『Automotive News』は伝えている。両社が現在はまだクルマを製造していないということに加えて、自動車業界は両社が現在いる業界よりもずっと利益が少ないことを、日産の重役である同氏は分かっているのだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー