【ビデオ】アストンマーティン「ヴァルカン」と、英ジェット爆撃機「アブロ ヴァルカン」が競演!
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究極のサーキット専用車「ヴァルカン」は、アストンマーティンの可能性を表現する最高のモンスター・マシンである。しかし、英国から咆哮を上げた"ヴァルカン"は、このクルマだけではない。航空ファンなら、1950年代の象徴的なジェット爆撃機「アブロ ヴァルカン」を感慨深く思い浮かべるだろう。現在も上空を舞うことのできる機体は1機しか残っていないという。それが今回、地上を駆ける同名の車両と競演を果たした。

アストンマーティンのヴァルカンについては、十分ではないが我々も既に知っている。フェラーリ「FXX K」マクラーレン「P1 GTR」と同様、サーキット走行のために作られたスーパーカーだ。ただし両車のようにハイブリッド・パワートレインをミドシップ・マウントするのではなく、ヴァルカンは自然吸気7.0リッターV型12気筒エンジンをフロントに搭載し、最高出力800hp超を叩き出す。だが残念ながら24台しか生産されないので、地元のサーキットで開催される走行会に出かけたとしても、このクルマを間近に見られることは滅多にないだろう。

それに輪をかけて希少なのがアブロ ヴァルカンである。1956~1984年に英国空軍で運用されていた同機は、巨大な三角翼を特徴とした爆撃機で、全長は約30m(型によって若干異なる)、翼幅もほぼ同サイズ。製造された136機のうち、「ヴァルカン XH558」の1機だけが現在も飛行可能な機体となっており、どこかの国の軍隊などではなく、慈善信託ヴァルカン・トゥ・ザ・スカイによって運用されている。しかしこの機体もこの10月で引退する運びとなり、その後は英国サウスヨークシャー州ドンカスター郊外のロビンフッド空港にある、ヴァルカン航空アカデミーのヘリテイジセンター(歴史文化館)に、そのシンボル的存在として収蔵されることとなっている。

引退前には、ヴァルカン XH558の最終フライトが行われる。その歴史的イベントに備えて、ヨークシャーのエルビントン飛行場で特別飛行が実施され、同じ名前を共有するスーパーカーと、ひとときの対面を(やや距離は離れていたが)果たしたのである。カーマニアも航空ファンも、この撮影のためだけに実現したツーショットを映像とギャラリーの写真で是非ご覧いただきたい。




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー