【レポート】フォルクスワーゲン、自動車を買い替える米国の既存の顧客に対して約24万円をキャッシュバック
排ガス不正問題により顧客基盤の多くを失いつつあるフォルクスワーゲン(VW)だが、同社は顧客が他社メーカーに流れていくのを黙って見ているだけではないらしい。VWは顧客に対し、引き続き同社のクルマを購入するよう高額のキャッシュバックを提供し始めているようだ。

米国の既存の顧客に向けたこの販売促進策は、VWのガソリン車やハイブリット車を新車で購入またはリースした場合、2,000ドル(約24万円)の補助金を支払うもので、その他のキャンペーンとも併用ができるという(従業員割引やフリート販売は対象外)。VWは既に「パサート」や「トゥアレグ」、「CC」、「Eos」の購入に対して2,000ドル(約24万円)から4,000ドル(約48万円)の値引きを提供している。

このキャッシュバックは、VWの排ガス不正問題により同社の売り上げや信頼が急落するのを回避することが目的だ。VWが排ガス試験において不正な操作をしていたと認めてからも、米国での9月の売り上げは上昇していたが、10月には急減する可能性もある。これで今回の打撃を多少は緩和できるかもしれないが、同社がこの販売促進策を長期的に継続することは不可能であろう。

先日お伝えしたようにフィアットクライスラー・オートービルズ(FCA)はヨーロッパで同様の取り組みを行っている。同社は、フォルクスワーゲン・グループのディーゼル車や非ディーゼル車を持つ顧客に対し、FCAグループのクルマに買い替えれば最高1,700ドル(約20万円)の値引きを提供するという。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー