未来のクルマより明日のクルマ! ダイハツ、第44回東京モーターショーの出展概要を発表 
ダイハツは、10月29日から11月8日まで開催される第44回東京モーターショーでワールド・プレミアとなる4台の軽自動車コンセプトカーについて、画像と概要を公開した。

今回のモーターショーでダイハツが掲げるテーマは、『POSSIBLE! 明日の「できる」をダイハツと』。人々の生活に寄り添う軽自動車をさらに進化させることで、日常生活に楽しさや喜びをプラスし、乗る人すべてが笑顔になるクルマづくりを表現するという。

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"近未来のマルチユースコミューター"を提案するという「NORI ORI(ノリオリ)」は、名前が表す通り「乗り降り」のしやすさを追求したコンセプトカーだ。車体サイドの大開口スライドドアに加えて、後部からも乗り降りできる大型ドアを設置。停車時には車高が下がり、助手側に収納スロープ、リアにはフロアリフトを備えることで車いすでも楽に乗り込める。全高1,995mmの室内はフラットなフロアで移動も容易。2台の車いすを積載/固定することができる。



ドライブトレインは既存の軽自動車用660cc直列3気筒とCVTを搭載するが、このパッケージングを実現するためにプラットフォームは独自に開発したという。サスペンションも前ダブルウィッシュボーン式、後トレーリングアーム式となる。車高が下がるニールダウン・システムについては、「現在、実現に向けて様々な機構を研究中」とのことで、具体的な仕組みについては公表されなかった。ただし、ダイハツの方によれば、このコンセプトカーは「決して変わり種として作ったわけではなく、近未来にはこういうクルマが普通のコミューターとして使われる」ことを想定しているという。


TEMPO(テンポ)」は、従来の軽トラックをベースとするのではなく、前輪駆動の軽乗用車プラットフォームを採用した新しい移動販売車の提案。車名は音楽の演奏速度を意味する「テンポ」と、「店舗」を掛けているそうだ。こちらも全高は1,995mmと「ウェイク」よりさらに高く、商品販売あるいは調理などの設備を搭載することを考えて、エンジンはパワフルな660cc直列3気筒ターボを採用している。

助手席側のガルウイング・ドアを開ければ、LED照明とカウンター・テーブルが現れ、ホットドッグやコーヒーなどを販売する場面が容易に想像できる。その下にはデジタル・サイネージが装備されており、お店の看板として活用できるそうだ。



「ハイゼットカーゴ」ではなく、FFのプラットフォームで商用車を提案した理由についてお訊きしたところ、「最近、このような移動販売車では運転する方に女性も増えています。普段お乗りになっているムーヴなどの軽自動車から乗り換えても、できるだけ違和感なく運転してもらえる、乗りやすい商用車を作りたかった」とのこと。サスペンションはお馴染みの前マクファーソン・ストラット、後トーションビーム式ということで、乗り心地の点でも期待できる。



HINATA(ヒナタ)」は「日向」を意味する車名の通り、両側観音開き式ドアを開けて前後のシートを回転させれば、どこでも日向ぼっこが楽しめる。ボディ・カラーは「こもれびライトグリーン」と「やわらかアイボリー」という優しい色調で塗り分けられ、内装にもナチュラル素材が使われているという。



ユーザー像としては「新しいトレンドになっている、友達のような母と娘の親子関係」を想定しているそうだ。全高は1,670mmと、「ムーヴ コンテ」よりやや高い。パワートレインやプラットフォームは既存の軽乗用車をベースにしているようで、自然吸気660cc直列3気筒とCVTを搭載する。



今回の出展車の中ではデザインの面で異彩を放つ「D-base(ディー・ベース)」は、次世代の新しいベーシックなスモールカーを提案。全高1,490mmというサイズは「ミラ イース」と同じだが、このやや尖ったデザインが次期型ミラ イースになる、というわけではないそうだ。ダイハツの方によれば「燃費、デザイン、室内空間で最適なバランス」を追求したコンセプトであるという。

特徴的なのは軽自動車の車体サイズに18インチ・タイヤを装着していることで、これはブリヂストンの次世代低燃費タイヤ技術「ologic(オロジック)」を採用している。145/55R18と、大径で細い特殊なサイズは横から見ると迫力があり、走ると燃費も良いという。ガラス製のリアハッチや、透明な樹脂を通してキラキラと輝くサイドシルなど、エクステリアにも新たなアイディアが見られる。



以上の4台は、いずれも既存の技術の応用に、新たな使い途やアイディアを加えたものであり、未来に向けた開発中の新技術などの発表は「また機を改めて」ということになるという。「未来のクルマではなく、明日のクルマ」を見せるのが、今度のモーターショーではダイハツのコンセプトになるそうだ。技術展示に関しても「ダイハツのユーザー層を考えて、新技術を解説するより、お子様でも体験して楽しめるようなもの」を用意しているという。

他にもダイハツのブースには、東京モーターショーのために特別色で塗装した「キャスト アクティバ」「キャスト スタイル」、そして10月末に発売が予定されている「キャスト スポーツ」などの市販モデルが展示される予定だ。スタンプラリーに参加して応募すると、日本で唯一のレゴ認定プロビルダー、三井淳平氏が監修した「キャスト アクティバ レゴブロックスペシャルキット」を、抽選で500名様にプレゼントするという企画も見逃せない。

第44回東京モーターショーのダイハツ・ブースに関する最新情報は、以下のURLから公式サイトでチェックを!

http://www.daihatsu.co.jp/motorshow2015/

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By Hirokazu Kusakabe