HONDA STEPWGN
5ナンバーサイズ ミニバンの進化、ライバルたちとの凌ぎ合いもますますハイレベルになっていると感じる今日この頃であります。
が、そんな中で新たに登場した5代目ステップ ワゴン
初めてステアリングを握り、様々なシートに座ったときから新型ステップ ワゴンはミニバンというカテゴリーに当てはめるよりも一台のクルマとして評価するに値する実力を持っているな、と驚きとともに感心してしまった。
2WAYで開閉が可能なテールゲートの発想と採用は確かにすばらしい。
しかし単に『わくわくゲート』にわくわくしているバヤイじゃない、んじゃないかな、と思うのだ。
新型ステップ ワゴンは正常進化以上の進化を遂げていると感じた。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
ボディサイズは先代とほぼ同等。
ただし3列すべてのシートの足元を1インチ以上伸ばすことを前提にエンジンルームをー40mm前方向に縮め、実際には室内全長で125㎜、全高も30mm大きくなっている。
<室内サイズ(室内長×室内幅×室内高)比>
 新型モデル:3,220mm ×1,500mm ×1,425mm
 旧型モデル:3,095mm ×1,500mm ×1,395mm

HONDA STEPWGN
サイドウインドウの面積もホンダ車のなかで一番広いのだとか。
ちなみに、新型ではベースモデルは相変わらず5ナンバーサイズをキープする一方、SPADA(スパーダ)は3ナンバーとなる。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
グリルのデザイン変更にともないベースモデルよりも全長+45㎜。5ナンバー枠=全長寸法4700㎜を超えているのが理由だ。

HONDA STEPWGN
ミニバンとしての創意工夫という点では『わくわくゲート』の紹介がやっぱりマスト。
テールゲート面の3/5ほどがドアのようにヨコに開く。もしくはゲート全体が一般的なミニバンのようにタテ開きする。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
ちょっとした荷物の出し入れの際はヨコ開閉で簡単に行えるだけでなく、分割式ベンチシートを採用する3列目シートを畳めばこのドアからの乗り降りも可能に。
荷物の出し入れはもちろん、乗降性も配慮したラゲッジ床のはき出し部分は先代よりも85㎜下げられ、さらに床下に格納できる3列目シートの操作も軽く簡単に行える。
他にはない2WAY方式を持つテールゲートはエンターテインメント性のみならず「これは便利に使えそう!」と思わせてくれるのではないか。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
ヨコ開きドアは好みの広さで開けることもできる。
後方に余裕のない場所はもちろん、暑さ寒さに敏感な一人の女性としては、「ちょっと開けてすぐ閉める」も可能なこのドアが冷暖房の効率にも貢献してくれそうと期待したい。

HONDA STEPWGN
2列目シートはスライドの可能な左右独立タイプを基本に、ベンチシートタイプもメーカーオプションで選べる。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
3列目まで人が座る場合でも、大人でも足元のゆとりは十分。それに乗り心地も良く、静粛性も高いのだ。
この夏の数日間、3-4人の大人たちとステップワゴンで移動することがあり、例えば寝起きの朝、3列目のシートに座って高速移動をした際も小声でフツ-に会話ができ、改めてみんなで「静かだね」と朝からひと盛り上がりしたほどだった。

Related Gallery:HONDA STEPWGN
HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
そんな"静粛性の高さ=余裕の走り"を可能にしていたのが実はホンダ初のダウンサイジングエンジンとなる直噴1.5L VTEC ターボエンジンだった。
トランスミッションも新型エンジンに合わせ新開発のCVTが組み合わされる。
アクセルを踏み込む量の小⇔大にかかわらずリニアなトルクと加速が得られ、エンジンの性能のみならず、CVTとのチューニングも上手く仕上がっているようだ。

HONDA STEPWGN
再加速をしようとアクセルを強く踏み込んだとき、アクセルを思わず緩めたくなるような飛び出し加速感は得られないものの、タイムラグなく速やかに得られる力強い加速にはターボの貢献がやはり大きい。
高回転までエンジンを回さずともスイスイと走らせられるため、燃費向上にも繋がり、静粛性も高い。
乗り心地の良さは、少し前までのホンダ車は足腰をしっかりと固めてドライブフィールの高感度を上げるタイプが多いイメージがあったが、どうも最近、その印象が逆転しつつあるみたいだ。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
サスペンションのストロークを活かす方向のようで、街中の段差や高速道路の路面のジョイント部の通過にまるみがある。
道の良いところでは滑らかさが増し、そうでもない路面での突き上げ感もかなり抑えられている。
運転席以外のシートに同乗している際には、適度に感じるボディの剛性感の高さは乗る人すべてに安心感も与えると実感。ゆえに乗る人は快適で疲れにくい。
目的地までますますワクワクしながらの移動も可能ではないかしら。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
そして運転席のわくわく感もしかり。
まずドアポジを合わせると、まずフロントウインドウやサイドの三角窓も含め視界の良さに好感を抱く。続いて、やや重くしっかりとした手応えの感じられるハンドルを握り、交差点を曲がり、ワインディングへと走りを進めると...、頭の先(ルーフ)から爪先(タイヤ)まで一体感を感じる動きに「うひゃぁ」と声を上げてしまった。

HONDA STEPWGN
ボディの剛性が高く、しかしほんのわずかに発生する(させているとホントは言いたいくらい絶妙)ロールを上手に活かし、ススッと曲がる。
もっと深いコーナーでもステップワゴンは上手なコーナリングをしてくれた。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
背の高いミニバンがモタツキもせず、スラリっと曲がる様子からは、ボディ剛性の高さとシャシー性能のバランスにホンダのミニバンの新たな新境地入りぶりを実感せずにはいられなかった。このバランス、ライバルのなかでも現段階ではベストバランスと言いたい。

HONDA STEPWGN
開発者の方にうかがうと、わくわくゲートを採用しつつこの剛性感、このコーナリング性能を保つため、リヤの開口部の剛性をかなり高めていると言う。
わくわくゲートを優先するあまり、テールゲート開口部がものすごく大きくなることをボディ剛性低下の言い訳にはしたくなかったのだそうだ。
これが長方形とも言える空間を持つミニバンのリヤタイヤまでがしっかりと踏ん張り素直なコーナリング性能を上げる相乗効果に繋がっている。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
歴代人気モデルのSPADA(スパーダ)はタイヤサイズがベースの16インチから17インチとなるほか、サスペンションのチューニングもややハードとなる。
その結果、乗り心地は少々硬めになり、交差点を曲がるだけでもベース車よりもスッキリと曲がる印象あり。

HONDA STEPWGN
さらにコーナリングはベース車が基本性能の高さが活きる走りが魅力的だが、こちらはちょっぴり"スポーティ"という表現に近づくようなドライブフィールが強まる。

HONDA STEPWGN
この2モデルを輸入車に例えるとするなら、そのデザイン性も含めゴルフのように乗りたいならベースモデル、BMWのようなカッチリさも欲しいならSPADAという感じだろうか。
そんな例えを持ち出したくなるほど、新型ステップワゴンを単にミニバンというカテゴリーでハンドリング性能を評価するのが少しもったいなさを抱くのだった。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
JC08モード燃費はクラストップの17.0km/l。ライト類にLEDを積極的に採用しアイドリングストップ機能も完備。塵も積もれば...作戦の電力や燃料消費もライバルに劣ることはない。
予防安全技術をパッケージにした『Honda SENSING(ホンダ センシング)』もオプション追加設定消費税込み価格 10万8,000円で装着可能。
Honda SENSINGはホンダの安全運転支援システムの総称で、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いて衝突軽減ブレーキやACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、路外逸脱抑制や誤発進抑制、標識認識機能などが備わる。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
装備面ではセンターコンソールにある出し入れ可能なセンターテーブルや収納スペース、アクセサリーソケットの用意もまずますの充実ぶりだ。
車両価格のスタートプライス(FFモデル)消費税込み 228万8,000円は、先代とほぼ同じか基本装備を考慮すればむしろお買い得なほどだとホンダの方は自信ありげにおっしゃっている。

HONDA STEPWGN HONDA STEPWGN
リヤドアからの出入り...。子供さんたちは大変楽しいらしい。
が、オトナも少しは面白がってやってみたくなると、あのドアに好奇心を抱いたのは筆者だけかしら。
しかし新型ステップ ワゴンは"わくわくゲート"で単にワクワクするより、ワクワクするような人と出かけたり、誰かと出かけてワクワクしたり、ワクワクするような場所にドライブに行ったり、ワクワクするような物(それも大きなものでもOK、しかし物理的な制限はある)を買ったり...。
当たり前の日常からスペシャルな週末まで、カーライフのなかで起こる様々な事物にワクワクが生まれそうなミニバンだ。

■ホンダ ステップワゴン 公式サイト
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/