ランドローバー、価格が3,500万円にもなる超高級仕様「レンジローバー」を計画中
Related Gallery:2016 Land Rover Range Rover SVAutobiography: New York 2015

高級SUVの元祖といえば、ランドローバーの「レンジローバー」ではあるが、もはやこの分野は同社の専売特許というわけにはいかなくなってきた。事実、昨今は超高級スポーツ・ユーティリティの新モデルが大量に登場している。そんな中、ランドローバーは、フルモデルチェンジではないものの、現行のレンジローバーをさらに高級市場向けにしたモデルを準備しているようだ。

どれほど高級志向かというと、価格は25万ドル(約3,000万円)を超える可能性があるというのだ。これは最近、ジャガー・ランドローバー(JLR)のスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)部門を率いるジョン・エドワード氏が、今後の展望について英自動車情報メディア『Auto Express』に語った内容から明らかになった。ベントレーは新型車「ベンタイガ」でこの市場に参入を果たし、ロールス・ロイスも「カリナン」と呼ばれる高級SUVを準備中だ。メルセデス・マイバッハまでもがこの争いに参戦しようとしている。しかし、ランドローバーはその座をライバルに明け渡すつもりは全くないようだ。

ランドローバーのフラッグシップである現行のレンジローバーは、標準モデルが8万4,950ドル(約1,000万円)から、最高級モデルであるロングホイールベースの「レンジローバー SVAutobiography」(上の写真)は19万9,495ドル(約2,400万円)からとなっている。後者は英国では16万4,600ポンド(約3,000万円)で販売されているのだが、エドワード氏はこれを20万ポンド(約3,600万円)まで引き上げたいと語っている。この引き上げ分となる35,400ポンド=約5万4,000ドルを北米の現行価格に加えると、約25万ドル(約3,000万円)となるわけだ(ちなみにレンジローバー SVAutobiographyの日本における販売価格は2,858万円。35,400ポンド=約644万円を加えると、約3,500万円になる)。

この価格は標準モデルの実に3倍なので、かなり上乗せされているように思われる。スペシャル・ビークル・オペレーションズ部門のターゲットが、石油王や国家元首、幸運な遺産相続人、業界トップの社長たちといった世界的大富豪だとしても、希望価格を正当化できるトリックが必要になるだろう。しかし、ランドローバーがベントレーやロールス・ロイスにたやすく顧客を引き渡すつもりは毛頭ないということだけは明白だ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー