米フィスカーが「カルマ・オートモーティブ」へ社名を変更
英国のロック・バンド、ザ・フーの「無法の世界(Won't Get Fooled Again )」という曲の歌詞に、「Meet the new boss, same as the old boss(新しいボスに会ってみな、これまでのボスと何も変わらない)」という一節があるが、2014年に経営破綻するも中国自動車部品大手の万向集団に買収されて復活した米フィスカー・オートモーティブは、その社名を「カルマ・オートモーティブ」に変更すると発表した。

カルマ・オートモーティブという社名は、フィスカーが製造・販売していたプラグイン・ハイブリッドのラグジュアリーセダン「カルマ」に由来することは明らかであり、同社も「カルマ」が常にブランドの大事な一部分だった事を強調している。新しい公式ウェブサイト(既存のthenewfisker.comとkarmaautomotive.comという新URLのどちらからでもアクセス可能)には、「過去を尊重しつつ、それと同時に未来を再び創造する社名だ」と書かれている。

こういった同社の未来のビジョンは、新ウェブサイトの至るところで説明されている。"Why Karma?(なぜカルマなのか?)"という見出しのページには、「私たちは誰かが過去にやったような事をする必要はない。重要なのは、決意を持って行動することだ」とある。

また同社は、社名の変更に伴いロゴを一新しており、そこには色々なメッセージが込められている。中央の図形は「到達不可能な完璧の域を目指し、絶え間なく努力し続けることを表した不完全なリングで、地球を囲っている。太陽のキラメキは、無限に再生可能なエネルギーの永遠を象徴したもの。内側の切れ目は、私たちのブランドの3つの優先事項を表現している」とのことだが、その優先事項とは、「美しいこと」「クリーンであること」「印象的であること」だという。

2014年に判明したように、フィスカー・オートモーティブのロゴは、フィスカー・コーチビルドが所有し、そのライセンスに基づき使用されていた。以前からのフィスカー・ファンであればご存知かもしれないが、オリジナルのロゴは、共同創始者のヘンリック・フィスカーとベルンハルト・ケーラーがカリフォルニアの太陽と大西洋を前に立っている姿を表現していた。そのヘンリック・フィスカーは、現オーナーの万向集団とは関わりがないため、社名やロゴの変更は当然と言えるだろう。

以前、万向集団がフィスカーのブランド名を「Elux」に改めると噂されていたが、結果として、その話の半分くらいが現実になった。新しく生まれ変わったプラグイン・ハイブリッド車は、2016年中頃に生産が開始される予定だ。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー