トニー・スチュワート、来年でNASCARを引退へ
来年、1つの時代が終わることになる。トニー・スチュワートNASCARの引退を発表すると見られているのだ。昨年は死亡事故を引き起こし、物議を呼んだとはいえ、スチュワート・ハース・レーシングの共同オーナーでもある同氏は一流ドライバーの1人だ。しかし、残念ながら最近は勝利から遠のいていた。彼の引退声明は間もなく正式に発表されるだろう。

米インディアナ州コロンバス出身の44歳のスチュワートは1999年以降、NASCAR スプリント・カップ(旧称ウィンストン・カップ、ネクステル・カップ)に参戦してきた。最初はジョー・ギブス・レーシング・チーム、そして2009年以降はスチュワート・ハース・レーシング・チームで参戦。スチュワートは48ものレースで勝利し、桁外れの299回もトップ10に輝いた実績を持つ。そして、2002年、2005年、2011年にはスプリント・カップで3度もチャンピオンを獲得した。しかし、スチュワートが最後に優勝したレースは2013年にドーバーで行われたFedEx400だ。その直後、シーズン途中で足を負傷し、残りのシーズンを全休することとなった。

昨シーズンではスチュワートがスプリントカー・レースの最中に20歳のケビン・ウォード・ジュニアをはねて死亡させる事故が起き、その後のスプリント・カップのレース3戦の欠場も余儀なくされた。専門家によると、スチュワートはその事故のトラウマや、2013年の足の怪我からまだ回復していないとのことだ。そして、この2シーズン、まだスプリント・カップで勝利を挙げていない。また、今年は「チェイス」に進出する機会を逃している。

予想される引退発表では、スチュワートが来シーズン限りでスプリント・カップのフル参戦から退くことを発表すると見られている。最後にもう1度スチュワートにタイトルを獲得させるチャンスを与え、彼のキャリアに花を添えようということだろう。スチュワートの引退後には、スプリント・カップで8回の勝利経験、そしてNASCARのなかで上から2番目に位置づけられるXfinityシリーズのタイトル獲得経験がある米カンザス州出身で36歳のクリント・ボウヤーが替わってシートに座ることになる。ボウヤーは現在マイケル・ウォルトリップ・レーシングに所属しているが、来年はHスコット・モータースポーツに移籍し、その後、2017年にスチュワート・ハース・レーシングに移るのではないかと伝えられている。一方、スチュワート自身は経営の面でチームに関わりを続けるようだ。その他にも、米国内のダートトラックやスプリントカーのオールスター・シリーズの買収などに興味を注いでいる。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー