【レポート】フォルクスワーゲンの信用格付が急落
すでに急落した株価に加え、フォルクスワーゲンのディーゼル排ガス規制不正スキャンダルは、同社の財政状況に引き続き深刻な影響を与え続けている。紙『The Detroit News』によると、スタンダード&プアーズやムーディーズといった信用格付会社はすでに格付け見通しを引き下げ「ネガティブ」に変更しており、またフィッチ・レーティングスもそれに続くと見られている。

フォルクスワーゲン(VW)側は、今回の試練を乗り切るために掛かるコストとして必要な金額を用意しているとのことだが、これらの格付会社は長期的な影響を懸念しているようだ。『The Detroit New』紙によれば、ムーディーズは投資者向けの注意書きで次のように述べているという。

「ムーディーズの懸念は、VWによる米国環境規制の違反、そして特にその不正行為が発生した過程にあり、同社のグローバル・マーケットにおける評判や信用性に悪影響を及ぼすだろうと考えている」

VWは当初、引当金として72億5,000万ドル(約8,700億円)を用意しているとしていたが、経営陣の交代によって今後さらなる影響が見込まれることも投資家にとっては不安材料となっている。

今回の不正スキャンダルでフォルクスワーゲンが実際に支払うコストについては、依然として不明のままだ。米国では司法省が刑事捜査を開始したが、これまでゼネラル・モーターズ(GM)トヨタといった他の自動車メーカーはそれぞれ9億ドル(約1,080億円)12億ドル(約1,440億円)を支払い、司法省と和解している。米国の29州の司法長官はすでにより詳細にわたる調査を開始していると『The Detroit News』は報じているが、欧州をはじめ、韓国カナダの当局もまたそれぞれ調査を開始している。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー