ドイツ当局、前フォルクスワーゲンCEOのヴィンターコルン氏に対する捜査を開始
フォルクスワーゲン(VW)の前CEOであるマーティン・ヴィンターコルン氏が辞任したのは9月23日。VWのディーゼル車の排ガス不正行為についてビデオで謝罪した翌日のことだ。ヴィンターコルン氏は3,200万ドル(約38億円)もの年金を受け取って渦中のグループを去ると見られているが、辞任後も平穏な日々は訪れそうもない。というのも、ドイツのブラウンシュヴァイク市(別名ブランズウィック)の検察当局が、ヴィンターコルン氏に対する捜査に着手したからだ。AP通信によれば、同氏が実際に不正に関与したか否かが争点となっており、有罪になれば最大で禁固10年が言い渡される。

しかしながら、捜査はまだ始まったばかり。ドイツで過去に話題となった企業の裁判を考えると、ヴィンターコルン氏の裁判が始まるのは数年先になるだろう。検察による前CEOの取り調べすらまだ始まっていないのだ。

ドイツでは、任意の刑事告訴が認められており、正式な捜査が必要かどうかは検察が判断する。AP通信によれば、ブラウンシュヴァイク市に対してこれまでに12件の申し立てがあり、そのうち1件はVWからだという。また、ドイツの法律では、企業ではなく個人に対してのみ不正行為を訴えることができる。

ヴィンターコルン氏の後任にはポルシェCEOのマティアス・ミューラー氏が選ばれている。VWの監査役会は新CEOの就任発表とともに、徹底的なグループの再編を行っており、来年初めを目標にさまざまな地域の独立性を高め、企業のブランド力向上を目指している。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー