ルノーがロータスF1チームの税金滞納額を肩代わり、チーム買収に基本合意
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かつて所有していたF1チームを取り戻すというルノーの意志は固いようだ。最新のレポートによるとフランスの自動車メーカーであるルノーは、ロータスF1チームが破産手続きをしなくてすむよう、イギリス政府に対して数百万ドルの税金滞納額を支払う準備が整っているという。

英モータースポーツ専門誌『Autosport』によれば、ロータスF1チームは英国歳入関税庁(HMRC)に納めるべき270万ポンド(約4億9,200万円)もの所得税と国民保険料を滞納しているという。同チームは、従業員400人分の税金を今年6月分までさかのぼって納めなくてはならないのだが、未だに支払っていないため、英国政府は裁判所を通して督促していた。資金繰りに苦しむチームに支払いが不可能なのは明らかで、昨年のケータハムやマルシャと同様、破産申請をするかのように思われていたが、ルノーがチーム買収の基本合意書にサインし、救いの手を差し伸べた。

F1の歴史に詳しい人であれば、現在のロータス・チーム(スポーツカーのメーカー、ロータス・カーズとは今やほとんど関係がない)について、これまでに何度もチーム名やオーナーが変わってきたことはご存知だろう。トールマンが設立したチームは、後にベネトンの手に渡り、2000年にルノーが買収したものの、2009年に現オーナーのジニー・キャピタルへと売却された。英エンストーンに本拠を置く同チームは、1994年と1995年にミハエル・シューマッハが、2005年と2006年にはフェルナンド・アロンソがそれぞれ2年連続で世界チャンピオンに輝いたが、近年はレースの成績でも財政面でも苦境に立たされていた。

そしてルノーはこのほどロータスF1チームの株式65%を取得し、フルコンストラクターとして復帰することが決定。2016年より新チームとして参戦することになる。これによりルノーは他チームにパワーユニットを供給することは止めるようで、現在ルノー製のパワーユニットを使用しているレッドブル・レーシングとの契約は終了する見込みだ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー