フォルクスワーゲンのディーゼル車不正問題 アウディの対象車は約210万台に上ることが明らかに!
フォルクスワーゲン(VW)グループのディーゼル・エンジンに排ガス規制試験をかいくぐるためのソフトウェアが搭載されていた車両の販売台数と、それらの所在についての調査が日ごとに進みつつある。VW傘下のアウディは28日、同ブランドの不正モデルは全世界で210万台に上ると明らかにした。

『ロイター』のレポートによると142万台は西ヨーロッパで販売されたモデルで、そのうち57万7,000台がドイツで売られていたという。問題のソフトウェアが取り付けられていたのは、「A1」「A3」「A4」「A5」「A6」「TT」「Q3」「Q5」といったモデルだ。アウディのスポークスマン、ブラッドリー・スターツ氏が米Autoblogに対して語ったところによると、米国では1万3,000台から1万4,000台、カナダでは1,500台が対象車となると見積もっているという。大西洋を隔てた北米側では、「A3 TDI」のみが不正を行っていたモデルとなる。また、同氏によれば、同社の3.0リッターV6ディーゼルエンジンでは、不正を行っていないとのことだ。ちなみに日本では最近VWのディーゼル車は正規導入されていないため、影響は限定的と見られている。

グループ全体で、規制をかいくぐる装置が付けられているEA189エンジンは1,100万台に上るとVWは報告している。ドイツ当局は、同国に対象車が280万台あることを報告し、米環境保護局(EPA)は米国に48万2,000台存在するとしている。

VWグループは、この問題に対する解決法をまだ明らかにしていないが、73億ドル(約8,700億円)ほどを改修のための費用として計上している。同社はまた、人事も刷新した。傘下のポルシェ社長であるマティアス・ミュラー氏が新CEOとなり、11月1日にはVW中国や傘下のシュコダで社長を務めていたウィンフリード・ヴァーランド氏が指揮を執る、米国、カナダ、メキシコを対象としたビジネス部門が新たに結成される。レッドブルと契約を結びF1に参戦する計画が台無しになったと報じられていることも含め、この大きな変化は同社全体に影響を及ぼしている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー