【レポート】ドイツ当局、国内にVWの排ガス不正車が280万台存在することを明かす
排ガス不正問題に揺れるフォルクスワーゲン(VW)は、試験をパスするためのソフトウェアを搭載していると考えられるディーゼル車が1,100万台も世界各地に存在することを認めたが、各国の政府当局による調査で、この排ガス不正車の所在の内訳が明らかになってきた。ドイツのアレクサンダー・ドブリント連邦運輸相によれば、同国内には280万台にのぼる排ガス不正のVW車があると、ロイターは報じている。そして、アメリカ国内には少なくとも48万2000があると見られている。

ドイツ当局はVWの排ガス不正問題についてごく最近まで把握していなかったと主張しており、ドブリント運輸相は先週に入って初めて事実関係の調査を開始した。そして、カナダ韓国、欧州各国など、多くの国の環境担当省庁もこのスキャンダルについてすでに独自の調査を始めている。事の発端となったアメリカでは、司法省が刑事事件としてVWの捜査を開始しており、米環境保護局(EPA)が課す制裁金は最大で180億ドル(約2兆1,500億円)にのぼると予測される。

VWは、排ガス不正問題の対応費用として現状では65億ユーロ(約8,750億円)を計上する見込み。同社のCEOを務めていたマーティン・ヴィンターコルン氏はすでに退き、後任にはグループ傘下のポルシェ社長、マティアス・ミュラー氏が就任した。今後、VWがどのような対策を取っていくのかはまだ不明だが、ロイターが取材した匿名のVWの大株主は「VWは将来こんなことを繰り返さないために、何が起きたか、なぜこんなことが可能だったのかをつまびらかにする必要がある」と語っている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー