フォルクスワーゲン、ディーゼル排ガス不正問題で更に3人の幹部を処分
フォルクスワーゲン(VW)は、最高責任者の引責辞任に続き3人の上級役員を処分すると発表した。ここには米国VWのトップも含まれており、同社の排ガス不正問題は深刻さを増している。24日朝に掲載されたロイターの記事によると、処分が決まった上級役員は次のとおり。2014年1月1日より米国VWを率いてきたマイケル・ホーン氏、アウディの技術開発担当役員ウルリッヒ・ハッケンベルク氏、そしてポルシェの研究開発担当役員ウォルフガング・ハッツ氏の3人だ。米Autoblogもメールで問い合わせたが、VW広報からの回答はない。

今回の動きは、23日のVW最高責任者を長年務めてきたマーティン・ウィンターコーン氏の辞任に続くものとなる。VWの監査役会は当時、さらなる人事の改変が行われると語っていた。監査役会が25日金曜に開かれ、ウィンターコーン氏の後任にポルシェCEOのマティアス・ミューラー氏が就任している

フォルクスワーゲンが今回の危機に陥ったのは18日金曜。VWがディーゼル・エンジン車に違法ソフトウェアを搭載して米国の排ガス規制を逃れていたと、米環境保護局(EPA)が訴えたからだ。これにより米国内の約48万2,000台のクルマに影響が及び、VWは不正ソフトを搭載した車両は世界で約1,100万台に及ぶと見積もった。不正が明るみになったことで政府や規制機関から非難の声が上がり、米国では最大180億ドル(約2兆1,700億円)の制裁金が科される可能性があるという。

ホーン氏、ハッケンベルグ氏、ハッツ氏3人の退任は、VWグループの中でもトップクラスかつ最も目立つ役員の失脚となる。ホーン氏が米国VWを率いたのは2年未満。前任のジョナサン・ブラウニング氏はとても尊敬されていたが、VWの野心的な売り上げ目標を達成することができなかった。一方、ハッケンベルグ氏はアウディの研究開発を監督する以前に、VWのモジュラー・アーキテクチャ開発を推進して評価された。このシャシーの共通化よって、多くの車種を製造する時間と資金の節約がもたらされた。そしてハッツ氏は2011年からポルシェの研究開発を率いており、VWのすべてのエンジンやトランスミッションの開発を担当していたこともある。


By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー