北米日産、クラス最高レベルの16.58km/Lを実現する、2016年型日産「アルティマ」を発表(ビデオ付き)
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日産はどうしても新型「アルティマ」を売りたいらしい。北米日産が発表したプレスリリース冒頭のまとめを読んだだけでそのことがよく分かった。海外専用モデルとして売られているこのミッドサイズ・セダンは、米国における販売台数が5年連続で伸びており、トヨタ「カムリ」ホンダ「アコード」フォード「フュージョン」が常時記録している月間販売台数3万台という数字も時々突破している。誰もが知っている通り、これらのようなセダンがその売り上げを維持するために大事なことは、まさに今回のアルティマのような、モデルライフ中期のリフレッシュである。

日産はアルティマの外観をハンサムな新型「マキシマ」に近づけようと、フロントとリアのデザインを大幅に変更した。フロントフェイスには、クロームで描かれた力強いV字の下に、そのデザインを繰り返したバンパーが見える。新たに採用されたLEDヘッドライト(オプション)はチェックマークを逆さまにしたような形だ。リアのテールライトとバンパー、トランクリッドも新デザインになっている。新旧モデルのリア部分の写真を(我々がしたように)数分間じっくり見比べないと分からないだろうが、プレスリリースには変わったのだと書いてある。

インテリアはわずかな変更にとどまっている。新しくなったセンタースタックと、シフトレバーの横にあるカップホルダーの違いは確認できた。アルティマのファンフォーラムを運営するほどの奇特なエンスージアストであればもっと細かな変化をキャッチして語ってくれるだろうが、そうでない筆者の目には、整った内装がほんのり変わったという程度に映る。無重力状態での姿勢を応用した形状で疲労を緩和するという「ゼログラビティシート」は、引き続き全トリムのフロントシートに標準装備される。アルティマがよく売れている理由の半分は、おそらくこのシートだろう(このシートについて、プレスリリースでは冒頭ではなく途中で少し紹介されているだけなのは何故なのだろうか?)。



新たに追加された「SR」グレードには、より明確な違いがみられる。アルティマの中でも最もスポーティなこの仕様は、ヘッドライトのスモークハウジング、デイタイムランニングライト、フォグランプ、リアスポイラー、機械切削加工された18インチのアロイ・ホイールなどを装備。さらに重要なことは、サスペンションにも専用セットアップが施されていることだろう。ダンパーのチューニングが変更され、前後スタビライザーはより強化されているという。インテリアは8wayの黒いドライバーズ・シートを装備し、各部に青いステッチが施される。エクストロニックCVTには「マニュマチック」モードが用意され、標準装備のパドルシフトでマニュアルシフトが可能だ。

2.5リッター直列4気筒エンジンの最高出力182hp、最大トルク24.8kgmはこれまでと変わらない。しかし、ガソリン1リッター当たりの走行距離は高速道路で16.6km/Lと、このセグメントでトップクラスの数値を実現(市街地は11.5km/L)。この燃費性能の向上は、アクティブ・グリル・シャッターの採用や、エンジン摩擦の低減、圧縮比を10:1から10.3:1に高めた成果だという。

3.5リッターV6エンジンにも変更はなく、最高出力270hp、最大トルク34.7kgm。こちらのEPA燃費は高速道路が13.6km/L、市街地9.4km/L、複合で11.0km/Lとなっている。いずれのエンジンもトランスミッションは前述のエクストロニックCVTと組み合わされる。プレスリリースを書いた我々の友人によると、このCVTには新たなシフトロジックが採用され、「加速時の反応が向上した」そうだ。だが、これは必ずしも実際に速くなったということを意味するわけではなく、その点についてはプレスリリースでも触れられていない。個人の感覚ということになろう。

日産アルティマの2016年モデルについての詳細な情報は、プレスリリース(英語)に記されている。それでは、デトロイトでお披露目されたばかりの新型アルティマを撮影した動画と写真をご覧いただきたい。



By Seyth Miersma
翻訳:日本映像翻訳アカデミー