Harley-Davidson 2016
ハーレーダビッドソンの2016年モデルが明らかになった。注目はまず、ソフテイルファミリーに「ツインカム103B」エンジン(1689cc)が搭載されたことだ。これまでの「ツインカム96B」(1584cc)より、7キュービックインチ(105cc)ほど排気量が上乗せされ、モアパワーを獲得。北米および欧州仕様などではすでに103化されていただけに、日本のファンにとっては待望のグレードアップとなった。

Harley-Davidson FXSB Harley-Davidson 2016
日本に上陸したばかりの『FXSB ブレイクアウト』に早速乗ったが、低中速のトルクがより太くなり、力強さを増している。105cc増しの恩恵はスピードレンジが上がったところでも感じ、高速道路での追い越しではシフトダウンせず、トップギヤのままでもアクセルを捻るだけでしっかり加速してくれる。ハイウェイクルージングがますます得意になった印象だ。

Harley-Davidson 2016 FXSB
エアクリーナーユニットも、プロジェクトラッシュモアで新型となった103用へと進化し、より効率の良いエアインテークが可能となった。ツーリングファミリーより車体が軽いソフテイルなだけに、街乗りもキビキビ走るようになっている。

Harley-Davidson 2016 Harley-Davidson 2016
さらに『FLSTC ヘリテイジソフテイルクラシック』と『FLSTN ソフテイルデラックス』には、電子制御オートクルーズが与えられ、装備面がより充実した。ロングライドをより快適にしたと言っていいだろう。

Model Year 2016 New Model Photography Model Year 2016 New Model Photography
ニューモデルもある。ソフテイルスリムとファットボーイローの上級仕様となる「Sシリーズ」だ。まず、『FLSS ソフテイルスリムS』から説明しよう。

Model Year 2016 New Model Photography
特筆すべきはさらなるパワーアップを果たした「スクリーミンイーグル ツインカム110B」エンジンの搭載。ハーレーダビッドソンのレース部門が開発したエンジンチューンナップパーツが組み込まれ、排気量も1801ccまで引き上げられた。これまでなら受注生産車「CVO」にしか採用されてこなかった最強パワーユニットが、惜しげもなく搭載される。

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スタイリングも惚れ惚れする。ホワイトスターをあしらったタンクグラフィックは、かつての軍用ハーレー「WLA」のイメージを踏襲しており、50年代のボバーカスタムからインスピレーションを受けたソフテイルスリムのシルエットにピッタリはまっている。スタンダードよりブラックパーツを多用し、スタイリングを引き締めた。

MY16 Web Shoot. S Models. INTERNATIONAL ONLY
そして、もう1台の"SPECIAL"が『FLSTFB ファットボーイローS』だ。FLSS同様にエンジンはツインカム110B(1689cc)を搭載。ファットボーイはデビューから四半世紀以上が経つロングセラーモデルだが、ついに最強のステージに登り詰めたといった感がある。専用のパワーフィルターをセットし、見るからに頼もしい。スタンダードよりブラックパーツを多用し、究極のダークカスタムとした。

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Sシリーズ両車には、油圧クラッチと電子制御オートクルーズコントロールという1ランク上の装備が与えられたのも見逃せない。デリバリーは2015年11月から。上陸が待ち遠しい。

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Harley-Davidson
ベストセラーを続ける『XL1200X フォーティーエイト』を、リフレッシュさせたのも大きなニュースだ。お馴染みの小振りなタンク(容量7.9L)やファットタイヤ(フロント130mm幅)、アンダーマウントミラーなどの装備はそのままに、前後ホイールやサスペンション、タンクグラフィック、ヒートガード、ソロシートなどを一新している。

Harley-Davidson 2016 Harley-Davidson 2016
これにも乗ったが、足まわりが飛躍的に良くなった。大きな段差に乗り上げても突き上げを食らうことがなく、乗り心地も向上した。前後サスは初期ではしなやかに動き、ストロークの奥でしっかり踏ん張ってくれるから、走りがよりスポーティだ。

Harley-Davidson 2016
インナーチューブ径39mmだったフロントフォークは、49mm径カートリッジ式へとバージョンアップされ、リアサスも「プレミアムショック」とハーレーが呼ぶ、よりダンパーの効く高性能サスに交換した。

Harley-Davidson 2016
太いフロントフォークのおかげで走りだけでなく、太くて頼もしいフロントエンドをより強調。フォーティーエイトのデザイナーは、デビュー当初からこれがやりたかったんだろうなぁと思うほど、よく似合っている。

Harley-Davidson 2016 Harley-Davidson 2016
人気機種『XL883N アイアン883』もスタイリッシュになった。前後ホイールをアルミ製9本スポークとし、エアクリーナーボックスもラウンドタイプに変更。

Harley-Davidson 2016 Harley-Davidson 2016
ソロシートはタックロール調となり、タンクグラフィックも新しい。前後サスに負荷をかけてもしっかり踏ん張り、ホイールが軽くなったことでハンドリングもより軽快になった。

XL883N
フロントブレーキはソリッドディスクだったのを2ピース化し、効きやタッチを向上。シートはフォルムとクッション厚をそのままに、座り心地とホールド感を飛躍的にアップ。スタイルだけでなく、走りを含めたトータルで進化を感じる。

Harley-Davidson 2016 XL883N
ニュー・アイアン883をデザインしたのは、ダイス・ナガオ氏。アメリカ・ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソン本社に勤務する唯一の日本人。こだわりのポイントを伺うと、足まわりとのこと。「アイアンに13本スポークはないなって、ずっと思っていたので、9本スポークのキャストホイールをアルミ製で新開発しました」という。

Harley-Davidson 2016 Harley-Davidson 2016
さらに、ダイス氏は「サスペンションとフロントブレーキは改善しなければと思っていた」と明らかにする。「バイクはルックスだけでなく、スポーティに走らなくちゃダメだって僕は思っていますから」と、ダイス氏は思いを口にした。

HARLEY-DAVIDSON DARK CUSTOM PARTY
ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)は9月9日、XL1200XとXL883Nを本邦初公開する『HARLEY-DAVIDSON DARK CUSTOM PARTY』(ハーレーダビッドソン ダークカスタムパーティ)を、東京都心の湾岸エリアにある「TABLOID」(港区竹芝)にて開催。HDJは、アジアパシフィックのメディアをこれに招待した。

HARLEY-DAVIDSON DARK CUSTOM PARTY HARLEY-DAVIDSON DARK CUSTOM PARTY
2016年モデルのトピックスはまだある。ツーリングファミリーでは『ウルトラクラシック』『ウルトラクラシックロー』がカタログ落ちし、エレクトラグライドは『リミテッド』『リミテッドロー』だけに。

Harley-Davidson 2016 Model Year 2016 New Model Photography
ロードキングはレザーサドルバッグ仕様のクラシックは姿を消し、ハードサドルバッグのスタンダード『FLHR ロードキング』が復活。デュアルヘッドライトのロードグライドにはキングツアーパックを備え、ツインクールドエンジンを搭載する『FLTRU ロードグライドウルトラ』が仲間入りを果たした。

Model Year 2016 New Model Photography
ストリート750』もブレーキや配線を上質にし、密かにグレードアップ。ハーレーダビッドソンの2016年モデルはますます魅力的になっているから、HDJ正規ディーラーや全国で開催されるイベントなどでぜひ試乗して、自分の目で確かめて欲しい。

■ハーレーダビッドソンジャパン 公式サイト
http://www.harley-davidson.com/