フォルクスワーゲンのディーゼル・エンジン不正問題 韓国が調査に動き出す
フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題について、連日新たなニュースが次々と舞い込んでくる。この大変な時期に北米向け新型「パサート」を発表したフォルクスワーゲン・オブ・アメリカ(VWA)は、苦戦を強いられる販売ディーラーのために、9月中は新車を1台売るごとに300ドル(約3万6,000円)相当(「パサート」については600ドル)の報酬を支払うことを保証すると、21日に発表したという。さらにVWAは、同社の顧客満足体験ボーナス・プログラムからの支払いも保障するようだ。

米自動車情報サイト『Automotive News』によると、VWAのマイケル・ホーン社長はディーラーに向けて、「最近の出来事により、我々は御社のビジネスがプレッシャーに晒されていることを理解しており、サポートを提供することを約束します」と伝えていたという。21日の夜にニューヨークで行われた北米仕様の新型「パサートの発表イベントで、ホーン氏がこの件に関してスピーチを行ったが、その様子は文末のビデオで見ることができる。

ディーゼル・エンジンの不正については、少なくとももう1つの国で公式な捜査が行われることになっている。韓国が4,000~5,000台に及ぶVW車両の排ガス量を調査すると発表したのだ。韓国で販売されている、問題となったディーゼル・エンジンを搭載するモデルは、VWの2台(「ジェッタTDI」及び「ゴルフTDI」)と、アウディの1台(「A3スポーツバック 1.6TDI」)。また、米国でも、商業・科学・運輸委員会の会長であり、サウスダコタ州の上院議員でもあるジョン・スーン氏が、連邦取引委員会にさらに詳細な調査を依頼したため、もう1度調査が行われるようだ。

この不祥事の影響を被るのはVWだけではない。予想される批判に先駈けて、ボッシュ社は問題の核心となった2.0リッター4気筒TDIディーゼル・エンジンを製造していることを認める声明を発表した。しかし、ロイターにEメールで送られたその声明文では、「我々はVWの仕様書に従って部品を製造している。それらの部品をどのように適用し、どう組み合わせるかの責任はVWにある」としている。

VWは今後のことを考え、「EU域内で販売されているEU6ディーゼルエンジンを搭載したフォルクスワーゲングループの新型車両は、法的要件と環境基準に適合しています。問題のソフトウェアは、車両のハンドリングや燃料消費、排出ガスには影響いたしません。」という声明を新たに発表した。これはつまり、EU6の審査をパスするために"違法ソフトウェア"は必要ない、ということだろう。もしVWがクリーンな燃料としてディーゼルを使用するクルマの販売を続けたいなら、これは重要なことだ。だが今のところ、VWは形勢不利な状態に立たされている。なお、この声明の全文は、日本語訳がフォルクスワーゲン グループ ジャパンの公式サイトでご覧いただける




By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー