本日マツダから発表された"モータースポーツのベース車両として最適な"「ロードスター NR-A」は、筑波サーキットで先日開催された「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」のパドックに試作車が展示されていた。

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ベースとなっているモデルはエントリー・グレードの「S」だが、これに通常ではオプションでも装着できないトルクセンシング式スーパーLSDや、リアスタビライザー、トンネルブレースバーという「Special Package」用の装備が一部与えられ、さらにフロントサスタワーバーとトンネルブレースバーを追加してシャシーを強化。そしてサーキット走行に対応するため、前後大径ブレーキ・ローターとビルシュタイン製車高調整機能付きダンパーが装着されている。

また、マツダの方によれば「ドライブシャフトとデフケースも強化されている」とのこと。それはつまり、米国向けの2.0リッター・エンジン搭載モデルからの流用? と尋ねたところ、「まあ、NR-Aのためだけに専用部品が作れるわけではないので、お察しください(笑)」とのお答えだった。





走りに関する面が強化されている代わりに、内外装は加飾が省略された。例えば、インテリアではシフトノブやパーキングブレーキレバーが本革ではなく樹脂製となり、ドアハンドルなどサテンクローム仕上げされていたパーツはシルバーに、シートバックガーニッシュはピアノブラックから単なるブラックにと、加工の手間が簡略できる仕様に変更されている。4スピーカーの「S」用オーディオは残されているが、ステアリング・ホイールにリモコン・スイッチはない。エクステリアではまず、16インチ・ホイールがベース車と同じデザインのまま、ガンメタリックではなくシルバー塗装になり、ハイマウントストップランプのカバーもブラックとなる。



その甲斐あって、価格は消費税込み264万6,000円と、「S」から約15万円ほどのアップ、「Special Package」より5万4,000円も安く抑えられた。高機能なインフォテインメント・システムやフルオートエアコンより、ビルシュタイン製サスペンションや大径ブレーキに魅力を感じる方には朗報だろう(マニュアルエアコンは装備されている)。車両重量は「Special Package」と同じ1,010kg。牽引フックやロールバーはオプションなので、レース出場は考えていないが、単に走りを重視した仕様のロードスターが欲しいという人の希望にもマッチする。もちろん、これらを装着しても公道走行は可能だし、ソフトトップの開閉も問題なくできる(補足:公道走行時には牽引フックを取り外し、ロールバーにはプロテクターを装着しなければならない)。マツダスピード・ブランドのレース用バケットシートや、タカタ製ハーネスは展示用に付けられたもの。シフトノブなども含め、この辺りはオーナーの好みに合わせてアフターマーケット製品から選べばよい。ただし、サイドエアバッグはオプションでも装備不可となるので、どうかくれぐれも安全運転で。


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マツダ公式サイト:ロードスター NR-A
http://www.mazda.co.jp/cars/roadster/nr-a/


By Hirokazu Kusakabe