【レポート】GMがフィアットのマルキオンネCEOのラブコールに冷たい理由Automotive News』が「Why Won't GM Play Ball with Marchionne?(なぜGMはマルキオンネと一緒にならないのか?)」というタイトルの記事を発表した。この記事が面白いのは、フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOとその周辺以外で、なぜゼネラルモーターズ(GM)がフィアットと一緒になる必要があるのか、ほとんどの人が理解していないという点だ。マルキオンネ氏は、もし合併が実現すれば年間で50億ドル(約6,000億円)の収益向上が見込めると語ったが、その数字に同意する外部のアナリストでさえ、次のように語り、それが条件付きであることを認めている。「もし相乗効果が生まれ、なおかつ米国市場状況がピークの時であればの話だが、その条件なら300億ドル(約3兆6,000億円)の収益は見込める」

しかし、そのアナリストは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)を「おそらく世界の産業界で最も障害の多い会社」とも語っている。ここで注目すべきなのは、米国内の業界ではなく、"世界"でとしている点だ。収益目標を達成の前に、まずFCAは制度上のしがらみを解決する必要があるだろう。さらに、経営・管理、製造、財務、プラットフォーム、仕入調達、国際労働などそれぞれの部門ごとのしがらみも存在する。

今回の『Automotive News』の記事は、マルキオンネ氏の説得と数々の"ラブコール"に対するGM側の返答とみなすことができる。同記事は数多くの理由を上げ、かつて危機を迎えたものの、現在ではより優先順位を絞り規律を正して再建に成功したGMが、フィアットを必死にやり繰りしている主婦のようなものと見ている状況を伝えている。しかしその一方で、『Automotive News』側はフィアットの財務状況についての数字を伝えてはいない。フィアットの立ち位置についてさらに詳細を知りたい方は、『Industry on Trial』スペシャル・レポート(英語)を参照してほしい。GMとFCAの合併を正当化する訳ではないが、ここでは自動車メーカーが開発に必要とする費用の中で、共通する部分に対して資本の支出が(つまり、別のメーカー同士が、それぞれ同じようなものを開発するにあたり使っている金額が)、外部から見れば信じられない額となっていることが分かるだろう。




By: Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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