MotoGP SAN MARINO
サンマリノGPは地元ロッシの大応援団が詰めかける中、決勝スタート直後に雨が降り始め、数周後には本降りとなったが、雨はすぐに上がりドライからウエット、さらにドライへと路面コンディションが変化する難しいレースとなった。

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ロレンソ、ロッシ、マルケスは7周を終えてピットに入り、レインタイヤを装着したマシンにチェンジ。その後、ロレンソは18周目で先にピットインし、レインタイヤからスリックタイヤを装着。ロレンソは、残り8ラップでピットに戻り4位で復帰したが第15コーナーで転倒を喫した。一方トップを走るロッシは、20ラップ目までピットに戻らず最終的に5位でレースを終えた。路面コンディションを的確に判断したマルケスが、21周目にトップに浮上すると、後続を引き離し、28周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

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今回のレースでは、Monster Yamaha Tech3 のB・スミスが自身2度目の表彰台に立ち、Estrella Galicia 0,0 Marc VDSのスコット・レディングも3位に入り、MotoGPクラスで初の表彰台に立った。

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グリッド2列目からスタートしたスミスは、天気の急変によりレースの4分の1も進まないうちに多くがピットイン。しかしオープニングラップで6位につけていたスミスは、果敢にもスリック・タイヤのまま続行を決意。この結果11ラップ目までに21位へと後退したが、そのあと、雨が止んでコースが乾き始めると、先ほどの選択が効果を発揮。他のライダーたちが2度目のマシン交換を行う間に、スミスは一気にペースを上げて残り10ラップで9位へ浮上。その後もコンスタントにペースを上げ、20ラップ目で表彰台圏内へ、さらにそのすぐあとで2位に上がり、そのままチェッカーを受けた。

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13番グリッドからスタートしたレディングは、好スタートを切ると、序盤に6番手に浮上。しかし、雨でコースが濡れ始めていた7周目にコースを飛び出し、グラベルで転倒。この時点でレディングは「今日のレースは終わった」と絶望的な気分を味わうことになったが、再スタートを切ることに成功。ピットに戻ってレインタイヤを装着したマシンにチェンジした。この時点で、23番手までポジションを落としたレディングは、レインタイヤのマシンのフィーリングが悪く、ペースを上げられずこれが結果的に、2度目のマシンチェンジの決断を早めた。そして、レインタイヤからスリックタイヤを装着したマシンに乗り換え、快調にラップを重ねたレディングは、3位でチェッカーを受けた。

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Repsol Honda Team M・マルケス(優勝)
「とても難しいレースでしたが、結果に満足しています。レース中の出来事をすべて説明するのは難しいですが、今日の優勝のカギは、レインタイヤからスリックタイヤへの変更だったと思います。信じるかどうかは別にしても、そこで違いが出ました。すべてを決めたのは僕ではなかったからです。チームが状況をピットボードで教えてくれましたし、ピットに入るタイミングも教えてくれました。彼らに感謝したいです。また、Hondaにも感謝したいです。タイトルのチャンスは少ないですが、ベストを尽くして取り組んでくれました。シーズンの残りの目標も、優勝することです」

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Monster Yamaha Tech3 B・スミス選手談(2位)
「ゾクゾクするような感動!今日のこの結果は大きなギャンブルだったんだ。このような状況のなかで正しい判断 をするのはとても難しいこと。僕は頭のなかでいくつかのことを分析、計算してみたんだ。スタート前には青空が 見えていた。だから雨が降ったとしても短時間で終わるはず。そしてそのように自分自身に言い聞かせ、またすぐにドライになることを願った。とは言え、他にも問題はあって、新しい路面が雨でどのようになるかは未知。ホル ヘやバレンティーノがピットインしたときに僕はタイミングを逃してしまったので、そのまま走り続けて雨が弱ま るのを信じて待つことにした。またこの時点ですでに大きく遅れていたこともあって、とにかくしばらく様子を見 ることがベストの選択だと思ったんだ。そしてついに雨が止んだ。ということはつまり、他のみんなはもう一度 ピットに戻らなければならない。僕の賭けが当たったんだ。"運は勇敢さを好む"。自分自身にそう言い続けてさらに自分を励まして、ついにここまでたどり着いた!ポジションはどんどん上がっていって2位まで来てしまったんだ!とても感動的で、僕にとって最高のレースのひとつになった。フィリップアイランドではただレースを走り切って表彰台に上った。でもここでは、難しいコンディションのなかで技術と能力が求められ、本当にスムースなライディングができなければ不可能だった。サテライト・チームは毎回、全力で頑張って5位や6位を目指しており、表彰台にはなかなか手が届かない。だからこそ今日のようなチャンスをしっかりつかまなければならないと思 う。この結果をチームとスポンサーにプレゼントできることが本当にうれしいんだ。次のレースが楽しみだ」

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Estrella Galicia 0.0Marc VDS S・レディング選手談(3位)
「今日のレースは、どこから話していいのか分かりません。雨が降り始めたとき、なにも失うものはないと思い、スリックタイヤでプッシュしました。でも、プッシュしすぎてマシンを止められず、グラベルに入って転倒してしまいました。僕のレースは終わったと思いましたが、できる限り早くコースに戻り、その後、レインタイヤに変えました。しかし、感触がとても悪く、タイヤがなかなか温まりませんでした。ようやく温まったとき、すでに路面は乾き始めていたので、再びスリックに戻しました。チャンスはないと思いましたが、P4の文字を見たときは、なにかの間違いだと思いました。しかし、(ロリス)バズ(Forward Racing)との差が7秒だということを知り、再び雨が降り出すことも考え、集中して彼に追いつこうとしました。こんな結果になるとは思いませんでした。すばらしい気分です。シーズンを通してずっと一緒にがんばってくれたチームのためにも、本当にいいレースになりました」

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Movistar Yamaha MotoGP V・ロッシ選手談(5位)
「このレースで優勝することよりチャンピオンシップのほうが重要。それが一番の目標だからね。ホルヘは不運にも転倒し、僕は11ポイントを獲得。ということはチャンピオンシップを考えるなら良かったんだと思っているよ。でも表彰台を逃したことは残念。やはり大勢の地元のファンの前で表彰台に上りたかった。とにかく今日はクレイ ジーなレース。2回もマシン交換を余儀なくされた場合、何より求められるのが、コンディションを読む素早い判断力と運。そういうなかで5位は悪くない結果だと思う。まだ5レースが残っており、ホルヘはいつでも優勝できる能力を持っている。マルケスももちろん手強いライバルだ。つまり獲り合うことになるポイントがまだまだたくさん残っているということ。アラゴンはいつも難しいが、何度かテストをしているしラップタイムも決して悪くなかった。良いレースをして、また表彰台に立ちたい」

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Movistar Yamaha MotoGP J・ロレンソ選手談(DNF)
「2戦続けてバッド・ラック。前回のシルバーストーンでは自信が持てず、今回は、タイヤをしっかり暖めるだけのペースが持てなかった。そのせいでスリック・タイヤが冷たいままコーナーに進入してしまい、リアから転倒した。今シーズンは概してアンラッキーだと思っているけれど、そのなかでもこの2戦はとくにひどい。つまりどちらも優勝か、少なくとも2位には入れるはずのところだったんだ。でもそれがレースというもの...。以前は僕のチャンピオンシップのライバルたちが転倒していた。そして今年は、そのアンラッキーが僕。でもすべてを失ったわけではない。残りのレースを全部、勝ったとしたらチャンピオンになれる。その場合はバレンティーノが何位であろうと関係ないんだ」

■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp
■ヤマハ発動機 公式サイト
http://www.yamaha-motor.co.jp