1回の充電で航続距離は約415km! 米プロテラ社製のEVバス「キャタリストXR」
電気のみで走る大型バス(EVバス)の航続距離は、2009年に186マイル(約300km)2014年には202マイル(325km)を記録しており、標準的な路線バスを1日運行するには途中で充電が必要だという考え方は急速に時代遅れになってきた。そして、もちろんEVバスの航続距離は今も伸び続けている。今回、米サウスカロライナ州のミシュラン・ローレンス・テストコースで、米プロテラ社の「Catalyst XR(キャタリストXR)」が、1回の充電で258マイル(約415km)を走行するという記録を達成した。

皆さんがお馴染みの電気自動車と同様、EVバス用のバッテリーも日々進歩しているので、中国の比亜迪汽車(BYD)やプロテラ社などのメーカーが生産するEVバスの航続距離が、このように伸び続けているのは自然な流れといえる。

プロテラ社は今年2月、1回の充電で180マイル(約290km)を走行できるEVバスを発表した。それから半年間で、78マイル(約126km)も向上するという大きな進歩を遂げたことになる。同社によると、平均的な都市バスは1日に200マイル(約321km)ほど走行するということだ。これならバス会社の運行管理部門は、静かでクリーンなEVバスを街中で走らせることを検討するようになるだろう。同社CEOのライアン・ポップル氏は、Autoblog Greenの取材に対し、航続距離の向上に伴い、EVバスにかかる総経費はディーゼルや天然ガスのバスに比べて安価になってきているとし、次のように述べた。

「EVバスを購入して運行しようとする背景にある原動力は、単に環境への配慮だけでなく、経済的にもメリットがあるからだ。弊社のキャタリストに掛かる総経費は、ディーゼルのバスと比較すると14万ドル(約1,672万円)、ディーゼル・ハイブリッドのバスと比較すると33万5000ドル(約4,000万円)も安く済む」

今回記録した航続距離の向上は、より大きいバッテリーパックを搭載したからという訳ではない。2月に行われた航続距離180マイルのEVバスの走行試験では321kWhのバッテリーが用いられていた。今回の航続距離258マイルのバスに搭載されていたのは"たったの"257kWhのバッテリーだ。エネルギー密度の向上により、現状だと321kWhのバッテリーならば300マイル越えも可能だとプロテラ社は述べている。来年はどこまで航続距離が伸びるだろうか?




By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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