【レポート】元欧州フォード社長のマーティン・リーチ氏、中国の高級EVメーカー起業に参画
元欧州フォード社長のマーティン・リーチ氏が新たに計画している電気自動車(EV)関連のスタートアップ企業について、詳細が明らかになってきた。ロイターによると、この企業は「NextEV」という名称で、中国の上海に拠点を置くという。NextEVに出資する企業の中には、中国の投資会社であるヒルハウス・キャピタル・グループも加わっており、同社はオンデマンド配車サービスを運営するUber(ウーバー)・テクノロジーズの株も保有している。

8月末、リーチ氏はロイターに対して電気自動車(EV)関連のスタートアップを興すことと、中国と米カリフォルニア州を主な拠点とすることについては認めていたが、詳細は明らかにしていなかった。だが、すでにNextEVはBMWでシニア・デザイナーを務めていたジュホ・スー氏や、テスラ・モーターズでシニア・プログラム・ディレクターを務めていたジョン・トーマス氏を雇い入れたという。資金調達の進捗については公表されていないものの、中国系企業などの後ろ盾からかなりの額が集まっているのではないかと見られており、中国市場向けに高品質EVを開発することを目標としているようだ。

すでにNextEVはEVの開発に取り組んでおり、早ければ来年にも発表されるという。最初に開発するモデルはEVのスーパーカーで、最高出力1,000hpを発生し0-100km/h加速は3秒以下になるという。この数値から、同社は(他の多くのメーカーと同様に)テスラを凌ぐモデルの開発を目指していることが分かる。

また、同社はフォーミュラEの初代ドライバーズ・チャンピオンシップを獲得したネルソン・ピケJr.が所属するチャイナ・レーシングとパートナーシップ契約を締結。今シーズンから同チームは「NextEV TCR」に改名し、NextEVのドライブトレインを搭載したマシンで参戦する。

2003年に欧州フォードのCOO(最高執行責任者)を辞任したリーチ氏は、離職後にも関わらず、その翌年に米自動車メディア『Automobile』の「マン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。その後、マセラティのCEOを短期間務め、昨年には香港のハイブリッド・テク・ホールディングスに移っていた。同社は、倒産した高級プラグイン・ハイブリッドカーメーカーのフィスカー・オートモーティブの資産の買収を試みていたが、失敗に終わっている。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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