コルベット博物館の床陥没で激しく損傷した100万台目の「コルベット」が修復完了
Related Gallery:Chevrolet Corvette 1 Million Restoration

Related Gallery:Millionth Corvette Resortation

2014年2月、米ケンタッキー州にある「ナショナル・コルベット・ミュージアム(NCM)」の床が陥没し、展示されていたアメリカン・スポーツカーの象徴といえる貴重な「コルベット」8台が大穴に飲み込まれるというニュースをお伝えした。現在も破損した展示車の修復作業が進められており、その中の1台である100万台目に生産された白い1992年型コルベットの修復完了が先ごろ発表された。

被害を受けたものの、自力で走行できる状態だった2009年型シボレー「コルベットZR1 ブルー・デビル」は、ほんの軽い修復が施されて、昨年秋に復元が完了している。しかし一方で、100万台目に生産されたコルベットは、まるでパンケーキのようにつぶれてしまっていた。それから4ヶ月の時間と1,200人時(1人時=1人1時間あたりの平均仕事量)もの作業を経て、完全に修復されたこの歴史的なクルマが、ついに再び展示されることになった。

100万台目のコルベットは修復前にNCMで少しの期間だけ展示された後、ゼネラルモーターズ(GM)のデザインセンターに移送された。そこではこの困難な修復作業に職人や技術者が30人体勢のチームで携わったという。GMのマーク・ロイス副社長は、「解体する際に、このクルマの製造にかかわった工員がパーツにサインしていたのが発見されたのです。とても素敵で、感動的な光景でしたね」と語っている。そこで修復チームは、出来るだけ元のパーツを使用するように心掛けたという。

ダメージは多岐にわたっており、フロント・サブフレームのゆがみを真っ直ぐにしたり、座席の表面に継ぎ布をあてたり、裏側に書かれた工員のサインを消さないようにダッシュボードパッドを慎重に直したりという修復作業が行われた。エンジンフードやフロント・フェイシア、サイドシルには、ドナー車両から移植されたパーツが使用されている。完全に元通りにするため、移植されたパーツの裏にはスキャンしておいた工員のサインが刻まれるという一手間も加えられた。新たに使用するパーツにもう一度サインしてもらうため、かつてサインした工員を訪ねたことさえあったという。そして驚くべきことに、エンジンとトランスミッションは無事だった。

このような修復作業を経て、NCMの展示が元通りになる日も徐々に近づいている。あと5台はまだ修復されていないが、NCMでは現在1962年型コルベットの修復に取り組んでいるところだ。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

【PR】コルベットの購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!