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ホンダと言えば、かつては「CR-X」や「NSX」、「インテグラ Type R」、FRスポーツカー「S2000」などのスポーツカーを世に送り出して来たが、最近ではいわゆる乗用車のブランドとして知られている。ところが、どうやら再び米国市場向けにも新たなスポーツカーを作りたいと考えているらしい。その点を考慮に入れているのかいないのか、新型軽オープン・スポーツカー「S660」について、米国で販売する予定はないと発表した。

アメリカン・ホンダ・モーターのジョン・メンデル上級副社長は、自動車情報サイト『Automotive News』の取材に対し、「S660には賭けない」と語ったという。全長3,395mmのS660は、3,915mmのマツダ新型「MX-5ミアータ」(日本名:ロードスター)と、2,690mmのスマート「フォーツー」の中間に位置するサイズだが、小型の2シーターは米国では通用しないと、メンデル氏は述べている。

「米国市場における実用性を考えた場合、あれくらいの大きさのクルマでは"ベストカー"にはなれないだろう。インドや中国など、他の国でなら受け入れられるかもしれないが」

しかしホンダは、米国向けの対策を練ってはいるようだ。同サイトが伝えるところによると、今年6月に就任した八郷隆弘新社長は、310psの新型「シビック TYPE R」のようなスポーティなモデルを、より多く米国市場に導入すると約束したという。同社は数ヶ月前に、新しいミドエンジン・モデルのデザイン意匠を特許登録申請したことが明らかになっているが、それが果たして実現化されるのかについて、メンデル氏は明言を避けた。

ホンダの研究開発拠点「ホンダ・シリコンバレー・ラボ(HSVL)」で進められているこのプロジェクトは、今のところ"デザイン・スタディ"の段階であるとメンデル氏は語り、この新モデルがS2000の後継車なのか、それともより実現可能性のある低出力なNSXなのかという『Automotive News』の質問には答えていない。しかし同氏は、ホンダのラインナップに勢いが欠けているとディーラーからプレッシャーが掛かっていることを明かし、次のように述べている。

「ディーラーは、スポーツカーの類なら何でもいいからと要求してくる。とにかくスポーツカーを発売しろ、格納式ハードトップがいい、ハイパワーな2万ドル(約240万円)のスポーツカーが欲しいと。ディーラーというものはそういうものだ」

ディーラーが求めているということは、おそらく顧客が望んでいるということだ。そこへ同社CEOも同意見と来れば、ホンダはもうやるしかない。


By: Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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