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若者や普段バイクに接する機会のない人を呼び込もうと、バイク業界は懸命だ。イベントや試乗会も、バイクやクルマでしか行けないところで開催していては、新規ユーザーの獲得はまず難しい。もっと多くの若者が集まる場所で、もっともっとバイクを知ってもらいたい! いまバイクメーカーらは様々な工夫を凝らし、多各面からアプローチしている。

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バイクの日(8月19日)におこなったバイクイベント『バイクの日 スマイルオン2015』(主催:一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人日本二輪車普及安全協会)にも、そんな想いが感じられた。開催場所を東京・秋葉原にし、既存のバイクユーザーだけでなく、街行く若者らをメインターゲットにした。

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目抜き通りをバイクの集団がパレードするのは毎年恒例行事だが、今年はライダーを女性だけに限定する試みが見られた。自分のバイクに乗って集まったレディースライダーは総勢59名。先頭を走る白バイ隊員も女性という徹底ぶりだった。

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さすがに注目度は高い。歩道を歩く人たちが「何事か?」と振り向くと、ライダーは女性ばかりだから少なからず驚く。同行するオープンカーには、バイクの日一日親善大使の中野真矢さん(元Moto GPレーシングライダー)らとともに、日本一早いニュース番組「おはよん」(日本テレビ『Oha!4 NEWS LIVE』)などでお馴染みのフリーアナウンサー 中田有紀さんの姿もあり、沿道の人たちと笑顔で手を振り合っていた。

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中田さんは警視庁による交通安全ステージにもゲスト出演し、ファンの前に姿を見せた。バイクに乗ることは趣味で、免許歴は約14年。バイク芸人とのツーリングもテレビ番組で披露しており「バイク女子」として知られている。ステージから集まったバイクファンに対し「集中して運転し、身の安全を守りましょう」と呼び掛けた。

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メイン会場となった「ベルサール秋葉原」には、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキのニューモデルが所狭しと並べられ、跨ることもできる。さすが秋葉原と感心したのは、若者らに混ざって外国人旅行者らが多いこと。日本製のバイクに跨り、写真を撮っている姿が多く見られた。

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そして秋葉原といえばコスプレの聖地。会場で一際注目を浴びていたのは、アニメ化も決定している人気コミック『ばくおん!!』に登場する「鈴乃木凜」に扮するコスプレ美女。「鈴乃木凜」は幼い頃から熱烈なスズキフリークで、コスプレを楽しむ彼女もスズキ車に跨ってポーズを決めるものだから、会場にいたバイク&『ばくおん!!』ファンは一斉にカメラを向けていた。これにはスズキの担当者も「スズキ車に注目が集まり嬉しいです」とニンマリだった。

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また、スズキのビッグバイク『隼』で、この日おこなわれた「交通安全パレード」に参加した女性ライダーMAIさんは、カワサキのニューモデル『H2R』に跨って感触を確かめていた。『H2R』はスーパーチャージャーを搭載する超弩級スーパースポーツバイクで、この日に展示された仕様は公道走行不可の上級バージョン(お値段540万円)。「願ってもないチャンスですね」と、MAIさんはライディングポジションをとった。

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他にも催しは盛りだくさんで、アイドルグループ『KAMEN RIDER GIRLS』のミニライヴや、『くまモン』もステージに上がった熊本県観光PRステージ、ファッショントークショーなどがおこなわれ、会場一帯は終始大盛況。『仮面ライダー』に登場する車両もディスプレイされ、大人だけでなく子どもたちからも熱視線を受けていた。

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イベント開催前には、主催者である一般社団法人日本自動車工業会(自工会)による合同記者会見も開かれた。二輪車特別委員会委員長・柳 弘之ヤマハ発動機代表取締役社長は、二輪車市場について「昨年の世界生産台数は約6000万台で、ほぼ横ばい」と明らかにし、「特徴的なのは先進国の需要が反転し増え始めていて、新興国は横ばい」だと現状を説明。日本ブランドのシェアは「前年比1ポイント増加の44%に若干ながら伸びている」という。

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自工会は昨年度45万台だった国内販売台数を、2020年には100万台に引き上げると目標を掲げている。同委員会の望月英二スズキ取締役専務役員は「若者と女性の需要を取り込むことが重要。特に高校生の利用者を増やさなければいけない」と、考えを示した。

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さらに、バイクユーザーを増やすには、駐車場の拡充や高速料金の引き下げといった利用環境の改善も必要だとし、自工会は各方面に訴え続けているが、とりあえず今年の秋葉原でのイベント開催は成功したように見える。既存のバイクユーザーももちろん大事だが、100万台を売ろうとするなら、こうした新しい取り組みをもっともっと増やし、業界を盛り上げていって欲しいと切に思う。たとえばロックフェスの駐車場での無料試乗会、そんなのどうだろうか? まずは若い人たちに、バイクに触れてもらうところからスタートするのだ。

■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp
■ヤマハ発動機 公式サイト
http://www.yamaha-motor.co.jp
■スズキ 公式サイト
http://www1.suzuki.co.jp/motor/
■カワサキ 公式サイト
https://www.kawasaki-motors.com/mc/