日産は、中国市場で展開している東風日産より、モデルチェンジした「ムラーノ」を発売すると共に、ムラーノ初のハイブリッドモデルを設定した。

ムラーノは、日本では販売を終了したが、中国では拡大、成長中の重要マーケットである若年層をターゲットに取り組む東風日産の「YOUNG NISSAN」戦略にとって重要なモデルとなっている。

なお、価格は238,800~379,800人民元(約477~758万円)ということで、若年層の中でも富裕層がターゲットといえよう。

Related Gallery:2015 Nissan Murano Hybrid


今回モデルチェンジして中国に投入されたムラーノは、先行して北米市場で2014年12月より発売されていたが、3.5リッター NAエンジンのモデルのみであり、ハイブリッドモデルの設定はなかった。

日産のグローバルビジネスにおける重要な市場となっている中国は、政府の燃費規制の影響もあり、より燃費性能を追求した2.5リッター QR25エンジンとハイブリッドバージョンが必要という判断だろう。


ムラーノ ハイブリッドは、新型のスーパーチャージャー付QR25DERエンジンと、駆動と発電を兼ね備えた電動モーターを組み合わせたパワートレインを採用している。また、コンパクトリチウムイオン(Li-ion)バッテリーを搭載することで、素早い充放電を可能にしているのだ。

さらに、インテリジェントデュアルクラッチシステムとエクストロニックCVTにより、V6 3.5リッターガソリンエンジン並みの力強い走行性能と、2.0リッターガソリンエンジン並みの低燃費を実現しているとのことだ。

ハイブリッド車は通常、NAエンジンと組み合わされることが多く、ターボやスーパーチャージャーのような加給器付きエンジンと組み合わされることは珍しい。

また、一般的なエンジンではスーパーチャージャーは低回転域、ターボチャージャーは高回転域という住み分けがされて使われることを考えると、低回転でトルクのあるモーターが搭載されたハイブリッド車にはターボが向いている気がする。

しかし、ムラーノ ハイブリッドでは、スーパーチャージャーが搭載されたということで、中国市場では2.5L NA+モーターでは要求されるトルクが足りないという判断だろうか。チャンスがあれば、スパーチャージャーを採用した理由を伺いたい。


もちろん、ムラーノ ハイブリッドは、四輪駆動システムの「ALL MODE 4x4-i」を搭載しており、都市でも郊外でもスムーズで快適な走行を実現している。

安全性も向上しており、MOD(移動物検知)や、リアルタイムで道路状況をモニターできるアラウンドビューモニターなど、同クラスでトップクラスの先進性を有するセーフティ・シールド技術を搭載している。

また、運転時の安全性をより高めるため、エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、ドライバーアラートシステム、車線逸脱警報、後側方車両検知警報、クロス・トラフィック・アラートなど、運転をサポートする様々な機能も装備された。

昨年米国で発売された北米モデルのムラーノは、米国道路安全保険協会(IIHS)の「トップ セーフティ ピック」、「2015年ワーズ10ベストインテリア」など数々の賞を受賞しており、安全性に対して高い評価を得ている。

確実にバージョンアップして魅力がUPしたムラーノに右ハンドルモデルの開発がなされる機会があれば、以前より大型SUV市場が活性化してきているのは間違いないので、是非日本市場にも投入してもらいたい。

日産自動車 公式サイト
http://www.nissan.co.jp/


2015 Nissan Murano Crossover Redesign - Overview


2015 Nissan Murano Premium Interior

2015 Nissan Murano small overlap IIHS crash test