【レポート】米国のクルマの燃費は、現在と1923年でそう変わらない!?
「昔のようなクルマはもう作られていない」とよく言うが、案外まだ作られているのかも知れない。今月発表された米ミシガン大学交通研究所(UMTRI)の調査によると、1923年から2013年までの過去90年間で、米国を走っている自動車の平均燃費はわずか1.5km/Lしか向上していないことが明らかになったからだ。

この調査では、1923年から各年ごとに、米国の路上を走る乗用車とあらゆる種類のトラックの燃費を対象としているが、実際の燃費データが毎年分は入手不可能だったため、走行距離と消費燃料から燃費を算出したデータが使われている。

それによると、1923年当時にクルマの平均燃費は約6km/Lだった。だが、それから数十年の間に燃費は低下し、1973年にはわずか5.1km/Lにまで落ち込んでしまう。1920年代から70年代の間、ガソリン価格が非常に安かったおかげで、米国人はクルマの燃費に無頓着だったのである。彼らの意識を変えたのが1973年のオイルショックだ。これを境に米国は燃費の優れた「賢い」クルマにシフトしていく。実際、1974年には燃費の数値は上昇を始め、1991年にはついに7.2km/Lを記録する。その後、向上のカーブは緩やかになり、2013年のデータではわずか7.5km/Lにまでしか向上しなかった。

ただし、驚くべき科学的な調査結果は往々にして複雑な裏事情があるものだ。実は燃費の算出方法が過去に何度か変わっているのである。例えば1923年から1935年の間、燃費のデータは「全車両」しかない。つまり、乗用車もトラックもバスもオートバイも"十把ひとからげ"にされていた。1936年から1965年までの期間は、乗用車とトラックが区別されるようになったが、オートバイは乗用車と一緒にされていた。トラックは1966年になってから米運輸省がその重量で小型から大型まで区分するようになった。

詳しく見てみると、1936年から1973年の間、クルマの燃費は6.5km/Lから5.7km/Lまで下がってはいるものの、2013年には乗用車の燃費は9.9km/Lと、過去40年間で4.3km/L以上も伸びているのだ。トラックに目を向ければ、小型(ピックアップトラック・バン・SUV)は1966年と比べて約3.7km/Lほど向上、中型・大型トラックに関しては伸びが最も鈍く、1966年の数値が2.4km/Lであったのに対し、2013年になっても2.7km/Lに過ぎなかった。ただし、調査報告には、数十年前のトラックに比べ、現在は積載量が格段に向上していることを考慮すべきであると注記されている。


by Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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